シマノリールインプレ

23アンタレスDCMD XG シマノで最も強力なアンタレスを徹底インプレ

シマノから待望の23アンタレスDCMDが発売されました!

23アンタレスDCMDは淡水でのバス釣りから、ソルトのベイトシーバス、ロックフィッシュ、ベイトショアジギングまで、幅広く対応できる最高峰ベイトリールです。

前作18アンタレスDCMDから愛用しており、比較もきっちりしてきたのでお楽しみください。

動画も作ってます。細かい使用感はこちらが伝わりやすいです。

18アンタレスDCMD、23アンタレスDCMDとの違い

スプールスペック


径38mmは同一だが、幅が1mm狭くなった軽量MGLⅢスプール搭載。

21アンタレスDCや22エクスセンスDCに比べ、2mm広いです。
キャパシティや用途を考慮しての設定なのでしょうね。

レスポンスは劣るが、後半の伸びは幅が大きい方が気持ち良く感じる傾向あり。

4×8DCブレーキ MDチューン


スプールと合わせて、ここも注目ポイント。

18アンタレスDCMDよりも遠投(大きな差はない)が効く仕様。
ソルトで使用されるシーンも増えてきているので、遠投チューンは嬉しい。

更にDCMDのXBモードはビッグベイト(空気抵抗大ルアー)を綺麗に飛ばす性能があり、他のどのリールよりも優れている。
ここが継続されているのも素晴らしい。

21アンタレスDCベース


見ればわかるがボディベースがそうでしょうね。
もちろん、細かな部分は違っており、21アンタレスDCよりも大きかったりします。
もちろん、パーミングした際も大きい。

ドライブギア軸の支持部にベアリング追加もされています。
22エクスセンスDCもそうですが、ハンドルのガタつきが消えて、ブレないようになります。
ただ、このベアリング効果は微差。

巻き心地


元々、18アンタレスDCMDはマイクロモジュールギアの歯面が16、19、21アンタレス等よりも大きかったです。

巻き心地も劣っていたが、今回で追いついた感じです。

23アンタレスDCMDのディテール

見た目


22エクセンスDCを少し明るくガンメタにして、光沢を持たせた感じ。
格好良いけど、21アンタレスDC、22エクスセンスDCと買ってきてるので、見慣れた感はある。

ボディ素材、ギア素材


情報はないが、21アンタレスDCをベースとするなら、メインフレームがマグネシウム、サイドが(おそらく)アルミのボディ素材に、真鍮(ブラス)ギア。

スプールの重さ


17.6g。

18アンタレスDCMDよりも1gほど軽くなっています。
ちなみに21アンタレスDCは16.7g。

23アンタレスDCMDの特徴ピックアップ

38mm MGLⅢスプール


冒頭で述べた通り、18アンタレスDCMDよりもレスポンスが間違いなく向上。
もたつきを感じにくくなり、汎用性が上がった。軽いルアーへの対応力もUP。

更に18アンタレスDCMDと比べると、僅かながら平均飛距離も向上していると言っていい。

そしてお約束の20LBが100m入るキャパとなっている。
バスだけでなく、ベイトシーバス、ビッグベイトシーバス、ロックフィッシュ、ライトな青物にも使いやすい。

僕はソルトメインにマルスズキ、ヒラスズキ、青物、根魚に使用予定。

メカニカルブレーキノブ

メカニカルブレーキが回しやすいように、21アンタレスDCのフタからちゃんとノブになりました。
活用については、こちらで詳しく紹介しています。

4X8DC MDチューン


主にXBモードの4以下で遠投力が向上。

22エクスセンスDCも相当な遠投力を持っているが、それと同等か、更に弱くなっている印。
ブレーキの弱さ自体は微差です。しかし、スプールの差があるのでフィーリングは違った印象になります。
22エクスセンスDCは軽快な回転と安心感。23アンタレスDCは後半の伸びを感じるような印象でした。

もちろん16アンタレスDCのXモードのように扱いきれないことはない。
しっかりとXB1まで使用可能。

23アンタレスDCMDはどんなルアーに向いてる?


快適なウエイト範囲は10g〜100g強となる。
これ以上のルアーも当然使えるが、ラインキャパの関係で不足を感じるかも。

ストライクゾーンは14gより上で、軽いルアーやレスポンスでは21アンタレスDC、22エクスセンスDCに劣る。

23アンタレスDCMDを実際に使用して点数評価

【見た目、デザイン】5点


元々、格好いい21アンタレスDC。
色違いの23アンタレスDCMDも格好いいに決まっています。

【キャスト】5点


やはりXBモードの5〜MAXの性能は素晴らしい!

回転ルアーでお馴染みのジョイクロ178を投げまくったが、回転させないように頑張ってくれてる感があります。

4以下での遠投も扱いやすさは残してあり、ベイトリールを使ったことがある人なら十分に性能を引き出せる。

各モードも高飛距離とトラブルレスに仕上がっており、文句なしのキャスティング性能といえる。

【巻き心地】5点


18アンタレスDCMDのMMギアはメインギア、ピニオンギアともに少し荒く、巻き心地は他のアンタレス系より劣っていた。
だが、23アンタレスDCMDは21アンタレスDCと同じで、巻き心地も最高クラスとなっている。

【剛性感】5点


ソルト使用でも過不足ない、アンタレスらしいカチッとした使用感。

【軽快感】3.8点


MGLⅢスプールは軽いのですが、38mm大口径で20LB100mキャパなので、軽快感はやや低め。それでも十分なレスポンスを持っているので、高めの点数とした。

当然、21アンタレスDCや22エクスセンスDCと比較すると、明確な負けが確定する。

【価格とのバランス、コスパ】4点


バスだけならオーバースペック気味ですが、キャパがあるのでシーバス、青物、根魚と多彩なソルトターゲットが照準内となる。

様々な釣りに高次元で応えてくれ、メンテをしっかりしてやれば長持ちするので、コスパは決して低くない。

他リールとの比較

21アンタレスDC

21アンタレスDCの方が、比較的ブレーキ強めセッティング。
20gのルアーをキャストする際の最適な設定が、

21アンタレスDC→F2

だとするなら、

23アンタレスDCMD→F5

このようになります。

23アンタレスDCMDには下げ幅が残っているが、最適ブレーキがF5なので、F4にしてもラインが浮いて使いづらくなる。
結局、飛距離は同等クラス、スプールの恩恵で僅かにDCMDが勝つといった感じ。

上記が有効になるのは、23アンタレスDCMDのXB1で最適になるルアーだった場合、21アンタレスDCのXモードではブレーキが強く感じるかもしれない。

この場合でも、飛距離に大きな差は出ません。
僅かな飛距離とスプール回転の気持ちよさ(飛んでる感)を味わうのが通であるw

また、21アンタレスDCはスプール径と幅が小さく、ラインキャパが少ないので近距離での回り出しや、軽め10〜17g付近の扱いやすさはDCMDでは絶対勝てない。

ボディのコンパクトさでも負けており、持ち替えて使うと扱いやすさが段違いです。
(DCMDだけ使ってると10gクラスにも対応でき、本当に20LB100mなのかと疑うほど性能は高い。)

その分、豊富なキャパがあるので、ヘビキャロ、メタルジグの超特大遠投やビッグベイト、他、太いラインを巻く用途には向きとなる。

下記記事やページ冒頭のインプレ動画を参考にしてほしい。

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22エクスセンスDC

冒頭動画にあるように、PEラインでの比較を行ってみた。

結論、PEラインでは22エクスセンスDCの方が、飛距離を維持したまま、安心感が得られるので向いていると思う。

23アンタレスDCよりもナローなので、メタルジグしゃくり後のスラッグ回収やシンペンの流し巻きなど、ラインがフワッと巻かれた次のキャストで、ラインが暴れにくい印象があった。

また、21アンタレスDCとの比較でもあったレスポンスやパーミングの有利さも22エクスセンスDCにあります。

ブレーキの味付けも同じような感じで、メタルジグなどのぶっ飛びルアーの際、スプールの恩恵で僅かに23アンタレスDCMDが有利かな。

といった感じ。

したがって、シーバスど真ん中なら22エクスセンスDCだし、ショアジギングなどをやるのであれば太糸を多く巻ける点、MAX飛距離の点から、23アンタレスDCMDってなところ。

ただ、共にフラッグシップで大きな差はないです。
僕は気分やラインで使い分けようと思います。

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18アンタレスDC MD

コンパクトになり、巻きが大進化。
18アンタレスDCMDの少しザラッとした巻き心地が完全になくなってます!

更にキャストにおいても遠投性が向上。ビッグベイトへの対応力も抜群のまま。

買い換えるかは悩ましいところですが、確実に性能アップは実感できます。

アンタレスDCMDをバス釣りとソルトで併用してみた感想【インプレ】アンタレスDC MDのインプレ記事です。本記事ではアンタレスDC MDのキャスト性能や巻き心地など、わかりやすく点数をつけてまとめています。購入検討されている方は必見です。...

IMZ LIMITBREAKER

スプール径と糸巻きストック量が同じのライバル機種。

15gという、38mm軽量スプール搭載+IM(インテリジェントマグフォース)ブレーキで、軽いルアー、重いルアー、ビッグベイト含め、キャスティング性能は23アンタレスDCMDを上回る。
素晴らしい性能を誇るダイワの大口径リール。

ただ、巻き心地や剛性感、コンパクトなボディは23アンタレスDCMDが一枚上手。

下記の記事を参考にしてほしい。

ダイワ IMZ リミットブレイカーが23アンタレスDCMDを超えた・・インプレ遂にダイワが次世代のベイトリール IMZ リミットブレイカーをリリースしました。ダイワ版DC?充電?スマホと接続?アプリで飛距離計測?インテリジェントマグフォース?謎の単語が連発する話題のリールを買ってきたので、早速インプレします。...

欠点

ドラグ音をいい加減つけてくれ!!

ソルトでは絶対ほしいです。。

「ドラグ音不要」はあっても、
「ドラグ音を外して」は、ほとんどないでしょう。

もっというと「ドラグ音をつけて」は多数な気がします。

多少重くなるとかどうでもいいから、純正でつけてほしい。

23アンタレスDCMDの総合評価

キャパシティやギア比、スプールスペックで非常に幅広い層から人気を集めた18アンタレスDCMD。

18DCMDの良い部分を残しながら、確実に性能アップを実感できるのが、23アンタレスDCMD。
18モデルは3万円台とリセール的にも悪くないので、十分買い替え検討してもいいだろう。