シマノリールインプレ

23SLX DC 進化した1万円台で買える激安DCの実力をインプレ

今回はシマノから発売された23SLX DCを購入してきたので、インプレします。

20SLX DCに少し物足りなさを感じていたが、今回はどうか・・。
22SLX DC XT、19SLX MGLとも比較しながらじっくりと見ていきましょう。

動画も制作しています。細かい使用感はこちらの方がわかりやすいです。

23SLX DCのディテール

見た目


コンパクトになったり、細かな部分に調整が入っているが、20SLX DCと大きくは変わりません。
ただ、配色がだいぶ落ち着いており、ロッドとの色バランスも取りやすくなったと思う。

ボディ素材、ギア素材


情報なしだが、アルミフレームに樹脂のサイド、ジュラルミンギアがこのクラスの定番。

スプールの重さ


17.6g。

20SLX DCが20gを超えているので、だいぶ軽量化されてますね。

23SLX DCの特徴ピックアップ

33/21のMGLⅢスプール


20SLX DCよりも径、幅ともに1mmの小口径化。
これによって遠投性はそれほど落とさずに、レスポンスが上がっている。

I-DC4


20SLX DCと同じ。

もちろん、23SLX DC用にチューニングされているとは思うが、やはりI-DC4。
かなりオートマチック感が強いです。

適当にダイヤル調整しても、トラブルになりません。
ネガティブにいうと強めのブレーキがかかっており、気持ち良いスプール回転を感じにくい。

23SLX DCはどんなルアーに向いてる?


扱えるウエイト範囲は7g強〜28g程度。

もっと上もいけるが、ラインキャパの問題で扱いづらい。
スプール径が小さいので14g以上の遠投も向いてないです。
そちらにフォーカスするならスプールスペック的に20SLX DCの方が向いています。

23SLX DCを実際に使用して点数評価

【見た目、デザイン】3.5点


20SLX DCと近い形だが、配色がだいぶ良くなった。
コンパクトになって、少しゴツゴツした印象も出ている。前作より格好いい。

【キャスト】3点


初心者の人や慣れていない人にはトラブルレスという観点から、間違いなく向いていると言えます。
逆に慣れている人が投げると物足りなさを感じやすいかも。

【巻き心地】3点


巻き心地はこのクラスの平均点といったところ。

【剛性感】3点


こちらも平均点。
低〜中価格のベースライン。

【軽快感】3.5点


スプールが33/21でコンパクトではあるが、I-DC4ブレーキが強めに効いており、小径スプールの良さを感じにくい。

【価格とのバランス、コスパ】3点(5点)


トラブルレスでベイトの基本を習得可能なので、初心者には5点でも良いところだが、僕は慣れていまっているので性能的に物足りない。

この価格であれば19SLX MGL、もう少し出して22SLX DC XTを推したい。慣れている人も満足感を得られる、価格に見合った性能だと思います。

他リールとの比較

20SLX DC

スプールスペックに伴って、得意な役割が微妙に違う。

23SLX DCは33/21スプール。
現代のタフなフィールドやライトラインの使用に向いていて、扱うルアーも7g強〜20gあたりが得意。20SLX DCより、バーサタイル度高し。

20SLX DCは34/22スプール。
オーソドックスなスペックで、10g〜28gあたりが得意。ロングキャストは23SLX DCより優れていると感じます。

買い替えは上記を参考にして頂き、どちらを優先するかで決めると失敗しにくいです。
I-DC4は同様なので、キャスト時のブレーキ具合は似たようなもの。

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22SLX DC XT

大きな違いはDCブレーキ。

こちらはI-DC5を搭載。

全然違うものです。

スプールスペックは同じでも、軽快感やフィーリングが全然違う。
(4×8DCほどではないが、)ちゃんとルアー毎に最適なブレーキがかかっており、気持ちの良い飛びが体験できます。トラブルもなし。平均飛距離もわずかですが上。

カルコンDCと同様の飛びを実現しているので、悪いわけがないですよね。

価格差は2023年4月で5,000円ちょい。(アマゾン参考)

ベイトリールが扱えるアングラーなら、差額を出してこちらを選ぶべきだと強く思います。

ベイトリールの扱いに慣れていない場合、多少の飛距離やフィーリングよりもトラブルレスや価格を重視し、I-DC4である23SLX DCを選ぶのも大いにアリ。

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19SLX MGL

32/23スプール、糸巻き量は同じのSVS機。

少し乱暴ではあるが、ブレーキ調整が少し面倒な22SLX DC XTって感じ。

上述の22SLX DC XTと同じ基準で選んで問題ないと思います。

ベイトリールは扱えるけど、予算的に22SLX DC XTが選択肢から外れる場合、ほぼ23SLX DCと同価格であるこちらを推します。

もちろん、ベイトリールに慣れていなくても扱えるが、23SLX DCより確実にトラブる回数は多いだろう。

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欠点

なし。

なんですが、強いていうなら

良くも悪くもI-DC4。

23SLX DCの総合評価

I-DC4の捉え方によって、評価が別れそうなモデル。

他のSLXシリーズとの比較を参考に、リール選びの役に立ててもらえれば嬉しいです。

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