シマノリールインプレ

ハイコスパのシマノ 21スコーピオンDC 150HGを使ってきたのでインプレ

今回はシマノ 21スコーピオンDC 150HGを購入したので、インプレを書いていきます。
17スコーピオンDCからベースボディがクラド系になり、糸巻き量も増えて更に幅広い用途で使えるモデルになりました。

ブログで伝わりにくい部分は動画で紹介しているので是非どうぞ。
公開したらリンクします。

21スコーピオンDCのディテール

見た目


シルバーのボディに赤の差し色、メカニカルにワンポイントでサソリマークが入っています。

ボディ素材、ギア素材


19スコーピオンMGLからの引き継ぎであればメインフレームがアルミ、サイドが樹脂。
メインギアは真鍮のマイクロモジュール。

スプールの重さ


径34/幅25で18グラム。
そこそこ重いです。

21スコーピオンDCの特徴ピックアップ

IDC5(DCブレーキ)


まずはこれですね。
シマノが誇るデジタルコントロールブレーキです。
最上位のアンタレスDC以外は、より簡単かつ安定したブレーキ設定になっているIDC5が採用されていることが多いです。

DCとは・・?

遠心ブレーキはブレーキ力がスプールの回転に影響を受ける


遠心、要はSVS∞です。

スプールに搭載されたシューが遠心力(スプールの回転)で開く。

開いたシューの内側がサイドプレートに搭載されているパイプに擦れてブレーキがかかる。

回転が弱まると、シューの擦れ方も弱くなり、最後の伸びにつながる。

こんな感じです。
2012年からのSVS∞は外部ダイヤルがあり、パイプの位置を調整できる。
シューの個数だけではなく、パイプの位置で擦れ方を調整できる2段階設定が可能になった。

 

対して・・

 

DCはスプールの回転をコンピューターが読み取って、その時に最適なブレーキをかける


SVSと違い、スプールの回転に依存してブレーキをかけるのではなく、スプールの回転に応じたブレーキをDCがかける。

例えば・・

SVSで投げた際、キャスト中盤にブレーキをもっと抜けるタイミングがあったとする。
ただ、SVSは途中でブレーキ力をコントロールすることはできない。
なぜなら、遠心力を無視してシューを閉じることはできないからです。

これができるのがDC。
SVSでいうところの、遠心力を無視してシューを閉じることができるわけです。
で、必要なときだけ開けてパイプに擦れさせてブレーキをかける。
これをキャスト〜着水まで何度も自動で行うとのこと。

そりゃ飛ぶよねって話。
風などで失速する際にも合わせてブレーキをかけます。
なのでトラブルも少ない。

DC搭載機の値段の差

僕はブレーキコントロールの精密さや設定の多さだと思ってます。
高いモデルほど、精密にコントロールしてくれて飛距離を伸ばせたり、専用の特別なモードが搭載されていたります。

DC外部ダイヤル

主に2タイプに別れます。
IDC系の4〜5ダイヤルかアンタレス系の8ダイヤル。

IDC系は広く浅いコントロールで少し大味な印象。
だから「過剰にブレーキがかかってる感」があったり「ブレーキ1とブレーキ2の間が欲しい」なんてことになったりするわけです。
その代わり、安全にしっかり飛距離を確保できます。ルアーを変えてブレーキを設定し忘れても、そのままいけてしまったりする。

アンタレス系は深く、精密なコントロールをしてくれる印象。
少しでも飛距離を稼ぐための設定。
ただ、調整の範囲はIDCに比べて狭いのでダイヤルが8つあるのだろうと推測します。

DCの精度が高まれば、いつかダイヤルがないモデルも出るかもですね。
完璧にコントロールできるのであれば、ダイヤルなんて不要なわけですから。

MGLスプール、マイクロモジュールギア


この辺りは19スコーピオンMGLから受け継いでいます。
知っての通りかと思いますが、MGLスプールは慣性力を低下させた高レスポンスなスプール。
マイクロモジュールギアはメインギアとピニオンギアの歯面を細かくすることで、巻き心地やノイズの少なさを実現したギア。

1つ下のSLX DCとはここが差別化のポイントになります。

21スコーピオンDCを実際に使用して点数評価

【見た目、デザイン】4.5点


かなり好みです。
上から見たときにスプール横の黒ラインがシルバーの面積をいい感じで絞っており、ワイドなボディながらスタイリッシュに見えるのが素晴らしい!!

【巻き心地】3.8点


もちろん上位機種には及びませんが、十分かと思いました。
MMギアと少し大きめのノブが良い仕事をしており、パワフルに巻いてこれます。

【剛性感】3.5点


ここはいたって普通です。
可もなく不可もなくって感じ。

【軽快感】3.5点


ここが結構意外でした。
幅25mmのスプールでもっさりしてかと思えば、MGLスプールとDCの相性がいいのか、デカイのに悪くなかったです。
※ここでいう軽快感はスプールレスポンスに起因するところが多い

【価格とのバランス、コスパ】3.5点


確かにDCが使えるという部分では安いと思うが、性能とのバランスを考えるとSLXDCやもう少し足せば購入できる21ジリオンSVTWや20メタニウムの方が高いです。

21スコーピオンDCの異音?


上記の動画をみるとわかりますが、フルキャスト時にスプールが唸ります。
PEラインを使用した際には、ほぼ唸らなかったことから

原因は

・フロロを巻いたことによるスプールの重さ
・フルキャストによる高回転

この辺かなと思います。
PEはフロロのようなフルキャストだとトラブルので、フロロほど回してません。

19スコーピオンMGLやSLX MGLなど、安価なモデルにはよくみられるので不良だとは思いませんが、これがなかったら超絶推しリールだっただけに残念。。

他リールとの比較

SLX DC


1つ下のDC機。
ほぼ全てにおいて上回ってます。

・巻き心地、巻きの強さ
・DCのコントロール性、ラインごとのDC設定
・幅25mmを感じさせない使用感
・剛性感

上記のような違いを使ってみて感じました。

ただ、現在の価格をみてみると1万円〜の差があり、上記でここまでの値段差を出すかどうか。。
僕は見た目的に圧倒してるので21スコーピオンDCを選びます(笑)

21スコーピオンDCの総合評価

上でも書きましたが、スプールの唸りさえなければ最高のリールでした。

とはいえ、比較的安価にDCブレーキが手に入るので、シマノ好きな人ならトラブルレス性が高く設定も楽なのでオススメです。
そこにメリットを感じないなら、同価格のSVS機バンタムMGLをオススメします。
トラブルレス、設定の楽さ以外の大部分でバンタムMGLの方が優れています。

あなたはどちら?

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シマノ(SHIMANO)

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