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【解剖】アンタレスDCMDとアンタレスDCの違い 使い分け 比較

今回はアンタレスDCMDとアンタレスDCの違いについて聞かれるので書いていきたいと思います。

本記事ではアンタレスDCMDとアンタレスDCの各部違いと、それがどのような効果や影響を及ぼすのかを書いていきます。(あくまで主観ですが)

内容が細かいので結論先に言っちゃいます。

海、ビッグベイト、12号などで100m近く飛ばすヘビキャロ、20lb以上の太糸メインならDCMD、それ以外はDC。

ほぼほぼこんな感じです。
これで判断できる方はこの先は読む必要ないです。

それではここから細かくみていきたいと思います。

その前に・・
当然、こちらの2台は購入して現役で使用しています。
インプレ動画も上げてるので観ていない方は参考にどうぞ。

↓アンタレスDCMD

↓アンタレスDC

アンタレスDCMD(以下、DCMD)とアンタレスDC(以下、DC)の違い

スペックをみていきましょう。

↓スペック比較

ギア比 最大ドラグ力
(kg)
自重
(g)
スプール寸法
(径mm/幅mm)
ナイロン糸巻量
(lb-m)
最大巻上長
(cm/ハンドル1回転)
ハンドル長
(mm)
ベアリング数
S A-RB/ローラー
本体価格
(円)
アンタレスDCMD 7.8 6.0 235 38/22 12-165、14-145、16-120、20-100 93 45 10/1 76,000
アンタレスDC 7.4 5.0 220 37/22 12-130、14-110、16-100 86 42 10/1 76,000

比べてみるとベアリング数と本体価格以外は全て違う仕様になってます。
更にスペックには載っていない「ノブ」や「DCブレーキ」の違いも挙げられます。

ギア比、最大巻上長

DCMDが7.8、DCが7.4となります。

この数字はハンドルを一回転させるとスプールが何回まわるかを表しています。
DCMDの場合、ハンドル1回転で38mmのスプールが7.8回。
DCの場合は、ハンドル1回転で37mmのスプールが7.4回。

当然DCMDの方が、早い。

実際使ってみると?
ギア比が高くなると巻きが重くなりますが、DCMDはロングハンドルとビッグノブでうまく調整されてます。なので抵抗のかかるルアーでも、DCMDはノーマルのDCと変わらないレベルの引き感で操ることが可能。
「DCMDはギア比の速さでDCより巻きが重くなるのでは?」と思っている方はそんなに心配しなくていいです。

明確に違いを感じるのは抵抗のない底物。
明らかにDCMDの回収速度が早い。抵抗がないルアーはハンドルを速く回せるので、差が明確になります。
底物のフッキングやスイムジグの消えるバイトなどにはDCMDの方が、糸ふけを素早く回収できる分、有利かなと。

最大ドラグ力

DCMDは6kg、DCは5kgです。

両方、バス釣りで使うなら十分です。ロクマルでも難なく取れます。
超ヘビーカバーなど、なるべく滑らせたくない場合はDCMDを選ぶと良い。

↓海ならDCMD1択です。(DCは非対応)

自重

リール単体だと、僕の感覚ではもはやわからないです。
ただ、糸を巻くと当然たくさん巻けるDCMDの方が重くなります。

人によって巻く量やラインの種類が違うと思いますが、ここでの自重は気にしても仕方ないのかなと考えます。

スプール径

超重要。
ここでリールの性格が別れる印象です。

38mmと37mm、たった1mmですけどDCの方が軽いルアーを快適に扱えます。
これは糸巻き量やスプール自重とかMGLかどうかも関係してますが。

具体的にいうと、5/8oz以下ならDCが有利になってくる印象です。
DCMDより力を入れずに飛距離を伸ばすことができます。
それでいて2ozクラスのビッグベイトも楽勝ですから、いろんなルアーを使いたいなら絶対DCです。

糸巻き量

DCMDは16lbが120m、DCは16lbが100mです。
ヘビキャロ大遠投でたくさんキャパが必要な方や20lb以上の太糸主義の方はDCMDがおすすめといえます。
この項目だけみると、たくさん巻けた方が良いように思えますが、DCは糸巻き量が少ないからこそ【スプール径】項目で書いたことに結びついているので、糸巻き量が多ければ良いというわけではないです。

DCブレーキ

ここもかなり違う部分です。
両者4つのモードを備えており、使用ラインによってモード切り替えを行うことで、自動で最適なブレーキをかけてくれるという優れもの。

大きく違うのがその4モードのひとつ、XBモードです。(DCはXモード)

DCMDのXBモード
遠投用〜空気抵抗の大きいビッグベイトまで対応する。
特にビッグベイトの飛ばし感は素晴らしいですよ。ルアーが回転しようが、逆風だろうが、安心して投げれます。
飛距離も僅かですが伸びます。

DCのXモード
完全に遠投用。
かなりクセがあるので、サミングは必須。
ですが、糸が減ってくるとマイルドになるので、後ひと声飛んでほしいときは重宝します。
極限でいうとDCMDより飛距離は出る印象ですが、そうなると今度は糸巻き量が足りなくなることもあるので、その辺りはスタイルと要相談。

↓DCMDとDCのブレーキを入れ替えるという荒技もあります。

ハンドル長、ノブ

DCMDが90mmでノブ大、DCが84mmでノブ中です。
ハンドルが長くて、大きいノブでグリップする方が抵抗のあるルアーを軽く巻いてこれます。
これだけならDCMDの方が抵抗の大きなルアーに向いてるんですが、そもそもギア比が高いので巻き重りはDCとほぼ変わらず。

そこまで重視する項目ではないですが、海含めた大物を想定するならDCMDが有利です。
写真はバリアルハンドルカスタム。(95mmビッグノブで更に巻き抵抗を軽くすることができます)

まとめ

上記で書いたのが主な違いで、結論は最初に書いた通りです。

個人的にはバスで使うならアンタレスDCの方が広く使えますし、お勧めです。
ただ、正直2台とも似てるので、DCMDで1/2ozでも全然いいし、DCでビッグベイトも何ら問題なしです。

よりシビアにみていくならって感じですので、見た目とかで選んでも全然いいと思います(笑)

↓AmazonだとDCの方がちょっと安いみたいです。

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