今回はダイワから新たなブレーキシステムSSマグフォースを搭載して発売されたSS AIR TWを購入して使ってきたので、使用感を記事にします。
ダイワのスティーズAIR、アルファスAIR、月下美人AIR。シマノでは22アルデバランBFSやカルコンBFSと使ってきましたが、このSS AIR TWはどのような位置付けになるのか。
その実力を見てきましたので、インプレしていきます。
購入検討の参考になれば嬉しいです。
動画もありますので、文字で伝わりきらない細かい使用感はこちらで。
SS AIR TWのディテール
見た目
黒と赤で纏められたダイワらしい配色です。
フレームはスティーズCTっぽく、目新しさはそんなにない。
ボディ素材、ギア素材
メインフレームはマグネシウムかと思いますが、サイドとギアは情報なし。
145gという軽さから考えると、ギアはジュラルミンかな。
スプールの重さ
7.5g。
HPには5.8gと書いてるが、インダクトローター抜きの話？
ただ、軽いことに変わりはないです。
SS AIR TWの特徴ピックアップ
SS MAGFORCE
スプール(ボビン部)の低慣性化だけでなく、ブレーキ部へ手を加えてあるのが、今回のSS AIR TW。
構造自体が変わり、インダクトローターが小径化。
そのインダクトローターに合わせてマグネット部もコンパクトに変更されています。
マグネット部がスプール側に収納されるように設計されており、ダイヤルを上下するとマグネットの位置がスプール中心のへ向かって前後します。(シマノのFTBっぽい感じ)
インダクトロータとの組み合わせによって、0〜20までしっかりと効き幅のあるシステムとなりました。(でも10以上は強すぎて基本使わない。)
このブレーキシステムかつ、スプールユニットが軽いことで、ダイヤルを下げても安定してブレーキが効いており、飛距離を保ちながらトラブルレス化されたと言えます。
この恩恵はスティーズなどに採用されているSV機に似ており、小さく抵抗のあるプラグの安定化やベイトフィネス機にはやや大きすぎるルアーでも、トラブルなく遠投する能力があり、今までのリールとは１味違うセッティングになっています。
スリムボディ＋ハイパードライブデザイン
マグネット部がスプールへ収納されたので、その分、サイドプレートを肉薄化。
非常にコンパクトになっており、パーミングしやすくなった。
お馴染みのハイパードライブデザインも採用。基本性能も向上。
SS AIR TWはどんなルアーに向いてる？
スプール径28mmなので、基本的には軽量ルアー向き。
特に5g以下がおすすめ。
が！
上述の通り、ブレーキがマイルドに効いてくれるので、5g〜10g強の重めのルアーや空気抵抗のあるルアーが他のベイトフィネス機より扱いやすいです。
なので、PE0.6で漁港の五目釣り(ライトゲーム)をやって、竿とリーダー変えて、そのままチニング・・なーんてことも気軽にできます。
SS AIR TWを実際に使用して点数評価
【見た目、デザイン】4点
見た目にはスティーズCT系なので、格好いいです。
【巻き心地】4点
小径スプールやマイクロBBらしい、軽量ルアーにふさわしいような軽快感のある巻き心地。
ちなみにスティーズAIRは更にこれを軽快にした感じ。巻き心地より感度に振ったような印象です。
【剛性感】4点
軽量ルアーを扱う上で、何の不満もないボディ。
【軽快感】5点
スティーズAIRの異常さには負けるけど、それでも145g!!!
そこからくるタックル全体の軽さには間違いなく貢献しています。
【価格とのバランス、コスパ】5点
ここまで安定したブレーキ性能は素晴らしい。
やり込んでる人から、慣れてない人まで満足できる1台。
(もうちょいブレーキ下がってもいい気がするが)
他リールとの比較
スティーズAIR TW
フロロで試したが、キャスティング性能はSSの方が上と言ってもいいぐらい素晴らしかった。
明らかにトラブルが少ないし、メバリングプラグなどの風に弱いようなルアーはスティーズよりよく飛ぶ。
更に2〜3g付近はスプールが軽いおかげか、キャストコントロールがブレにくい。
ただし、自重の軽さやノブの小ささからくる軽快感はさすがスティーズといった感じ。
値段を考えるとスティーズAIRいる？ってほどSSが優秀。
22アルデバランBFS
スプール径やベアリングの影響が大きいと推測しますが、セッティングが決まれば22アルデバランの方が僅かに飛ぶ。
安定しており、飛ばしにくいルアーや大きめのルアーまで扱いやすいのはSS AIR。
月下美人AIR
3g以下の超軽量ルアーの扱いでは、月下美人に軍配が上がる。28mmナローで立ち上がりが非常に早いおかげて、力まずに極小ルアーを飛ばせる。
しかし、それに迫る使用感を持ち、尚且つトラブルが少ないのがSSとなります。
当然、5gを超えたルアーへの対応力はSSが上回ります。汎用性高し！
欠点
ブレーキが強すぎると感じることがある。もちろん、不快ってほどではないんですが、特にPE使用時に多い。
SS AIR TWの総合評価
まさしく、新しいベイトフィネスリールと呼ぶに相応しい使用感です。
1g台までキャストできるので、慣れている人はもちろん、そうではない人にも安定したブレーキが応えてくるオススメベイトフィネスリールです。
