シマノからストラディックCI4+がモデルチェンジするという発表があり「ヴァンフォード」が発売されましたね。
早速買ってきましたので、使用インプレを書いていきます。
動画を観ていない方はこちらも参考になると思います。
ストラディックCI4+から進化したヴァンフォードの特徴
ローター
ヴァンフォードはストラディックCI4+と同じ、クイックレスポンスシリーズ。
よって「軽快な使用感」が売りのモデル。
その軽快感を支えているのが、このMGLローター(マグナムライトローター)です。
左右非対象のローター構造を採用し、操作性と感度の向上を求めて、異次元の回転軽さを実現したマグナムライトローター。さらにラインローラーの軽量化、ベールのチタン化、ローター肉厚の最適配置を行い回転慣性の低減に成功しました。
シマノHPより
上位機種である19ヴァンキッシュにも採用されてますが、このローターが異常に軽いっ!!!
巻き出し軽さと止め正確さがとんでもないレベルです。
ハッキリ言って、ダイワのザイオンエアローターを上回ります。
当然、この軽さはリールのトータルバランスによるものだと思いますが、MGLローターが大きく貢献していることは疑いようがない。
ラインスラッグを出すような釣りや巻き抵抗の少ないルアーにはもってこいってわけです。(バス釣り、エギング、アジング、トラウト等)
自重
2500SHGで175g。
これはヴァンキッシュ165gに迫る軽さ。
近年、ロッドの軽量化が進んでいるので、それとの相性やトゥイッチやジャーク、シェイクなどのアクションをつける際にも一役買ってくれる。
ただ、同じ2500番スプールでみると、同価格帯のダイワ ルビアスLTのFC(フィネスカスタム)に部がある。
この辺りはこちらの動画インプレで話しています。
マイクロモジュールギア2
巻き心地がストラディックCI4+より、かなり変わってると感じました。
マイクロモジュールギア2とサイレントドライブの恩恵が大きいと思いますが、とにかくしっかりした巻き心地です。
前作のストラディックCI4+と比べたとき、ローターからくる巻きの軽さより、巻き心地の方が飛躍的に向上した気がします。
ロングストロークスプール
19ヴァンキッシュから、今までステラにだけ搭載されていたロングストロークスプールが下位機種におりてきました。
これがなかなか良くて、しっかりと恩恵を感じます。
ロングストロークスプールを搭載。#2500サイズで従来比約4%の飛距離UPを達成。いつもルアーが届かないあのポイントへ、ヴァンフォードなら届けてくれるかもしれません。※ドーム内での当社飛距離テストによる
シマノHPより
僕は07モデルからロングストロークスプールが搭載されたステラをずっと使ってきているので、インプレ動画などで他機種へ持ち替えるとキャスト感で非搭載モデルとの違いを感じます。
フィーリングと飛距離の向上が見込める。
ヴァンフォード2500SHGを実際に使用して点数評価
実際にヴァンフォードを使用してきたので、各項目に点数をつけて評価してみたいと思います。
【見た目、デザイン】3点
可もなく不可もなくって感じ。
個人的に赤の差し色は悪くないと思います。
SNSではめっちゃ不評でしたけど(笑)
【巻き心地】4点
巻き心地は非常にいいと思います。
ただツインパワーなどのコアソリッド系とは違うタッチの巻き心地。あちらはローターが重い分、巻きに重厚感があります。
どんな釣りをするかで住み分けさせるのがベスト。
【剛性感】3.8点
ここは予想以上によかったです!
ストラディックCI4+やライバル機種のルビアスと比べても一枚上手な気がしました。
【軽快感】5点
ヴァンキッシュにはわずかに劣りますが、満点でいいと思います。
そもそもの自重やローターの軽さが絶妙な軽快感を生み出してます。
繊細な釣りにはバッチリな機種。
【ドラグ】2.8点
ここは結構弱点かな〜。
滑り出しが良くない。(買った個体のグリス量などが影響している可能性はあります。)
繊細な釣りに向いている機種ではあるが、繊細なことをやるためのライトライン使用が苦手かも・・
ライトラインや傷ついたラインで、魚が急に走り出したときに滑り出しが悪いと切れます。
そこはヴァンキッシュを買えってことか、、上手いこと出来てるわ(笑)
【価格とのバランス、コスパ】4.5点
19ストラディックもそうですが、非常にレベルが高い。
上位機種から技術がおりてきて、モデルチェンジ前と比べてしっかりレベルアップが感じられます。
それでお値段20,000円台でしょ?コスパ悪い訳が無い。
他リールとの比較
ストラディックCI4+
このヴァンフォードのモデルチェンジ前。
当然ながら所有してます。(遊びで毒々しい色になってますがw)
ヴァンフォードとの大きな違いは「巻きの軽さ」ではなく、「巻き心地(がっしり感?)」と「キャストフィーリング」。
巻き心地は「マイクロモジュールギア2、サイレントドライブ」、キャストフィーリングは「ロングストロークスプール」が効いており、違いを実感できます。
この2つの要素を重視して検討するなら、十分に買い替えをおすすめできる。
19ヴァンキッシュ
正直、使用感に大きな差はない。
けど全ての要素でヴァンキッシュがわずかに有利。
一番大きな差は「ドラグ」かな。
ライトな釣りで魚を取り込む確率を少しでも上げるならヴァンキッシュ1択。
上でも書いたが、魚の引きに合わせたドラグの滑り出しが明確に違います。
更に使用していく上での「性能維持」も確実にヴァンキッシュでしょうね。
使えば使うほど、差が開く可能性が高い。
ヴァンキッシュは本当にレーシングスペックだと思います。
まさに「軽快感」の頂点。
イグジストのFCモデルさえ、ヴァンキッシュに巻き出しの軽さでは勝てません。
20ルビアス
ヴァンフォードとの価格差は約4,000円。
迷っている人もいるのではないでしょうか。
ページ上部の動画でルビアスFC LT-2500Sと詳しく比較しているので、比較している方は是非みてください。
動画はこちらから観れます。
ヴァンフォード総合評価
良いリールだと思います。
ストラディックCI4+から必要な部分がしっかり向上してます。
こだわるなら間違いなく19ヴァンキッシュですが、こちらには「価格が安い」というメリットもあるので、それを考慮するといい勝負。
ライトな釣りが向いているモデルですので、自分の釣りスタイルのライト部分担当をこのヴァンフォードに任せてみては?