今回はシマノから発売された23バンタム264L/Mをインプレしていきます。
同じ系統のバンタム274M+を所有しており、それがあまりに良すぎるので、ワンランク軽いルアーに使える264L/Mは待望でした。
274M+と比べて、どれぐらいのギャップがあるのか。比較しながら詳しく紹介します。
動画も制作しています。曲がり方の動きは動画で見れるので、こちらからどうぞ。
23バンタム264L/Mのスペック確認
全長(m):1.93
継数(本):1
仕舞寸法(cm):193.1
自重(g):97
先径(mm):1.8
適合ルアー(g):3~15
適合ジグ(g):
適合ラインPE(号)MAX1
最大ドラグ:
リールシート位置(mm)):
23バンタム264L/Mの特徴
エキサイトトップ
何と言ってもこれでしょう。
ロッドを振ると、ティップが綺麗にお辞儀します。
それも同クラスF(ファースト)テーパーのように微細ではなく、振れ幅が大きめの柔らかいシェイクができます。(雑ではないです、その辺りは冒頭の動画でよくわかります)
ティップ先端ではなく(先端側は硬め)、その下あたりから曲がります。
これがシェイキングでは非常に便利。振れ幅も大きめなので、ミドストなどで積極的にラインテンションを抜きたい時も大活躍します。
ちなみに同じことができるダイワのハートランドHL722LRS/21も持っていますが、こちらは264L/Mよりも更に下から曲がりの始点があります。
こちらの方が振れ幅も大きく、ブランクスも細く、更に繊細方向のロッドです。
まさにダイワのLT2500Sがピッタリくるロッドです。(シマノの2500はダイワのPC LT2500Sに相当。※22イグ、23エアリティの場合)
変則パワー、ショート化
264L/Mの表記通り、先端方向がLパワー、バット方向がMパワーとなります。
繊細なルアーで大きなバスを食わせるためのティップ側、浮かせて獲るためのバット側って感じ。
PEとフロロ8〜ぐらいのセッティングで、ロッドパワーを活かしたいところです。
また、このロッドの先代はバンタム274L-SBです。
流石にLパワーで74はマニアック過ぎる・・と、思って導入を見送ってたんですが、ここにきて待望のショート化。
これだったら、レンタルボートでの取り回しはもちろん、オカッパリでの藪漕ぎもできるし、クリークや野池、ハイプレッシャーフィールド等でも戦える最高のレングスです。
23バンタム264L/Mの使用感と使えるルアー
使用感
バンタム274M+のしなやかで、粘り強い曲がるロッドを継承しており、そのままライト化させた使用感。
予想通りな感じですね。
当然、Lのエキサイトトップなので、ティップ側はかなりしなやか。
ただ、ポイズンシリーズのような繊細でシャープな感じは薄いです。
しなやかですが、パワーロッド。
ムチっとして繊細さが薄い代わりに、非常に適応範囲が広く、274M+で扱ってるようなルアーも普通に使えてしまうのが魅力。(もちろん、ベストではない)
64レングスが必要なシチュエーションで、大きめのルアーが使いたい場合でも、器用に適応してくれると思います。
このロッドと同じようなニュアンスで、繊細さが欲しい人は、上で挙げたダイワのハートランドHL722LRS/21を検討してみてほしい。
バンタムのように適応範囲は広くないが、そのぶん繊細でシャープ。
それでいて、しなやかなブランクスにきっと満足できると思う。
使えるルアー
リグ重量が10g以下で使いたいロッド。
これはボトムにコンタクトさせるような、底物の話。
中層で泳がせるような5~6インチクラスのワームなら全然問題なし。
なんならデス6ミドストでやり通せるぐらいの使用感はあります。少し柔らかめだけど。
ちなみにこれはPEでの話。
フロロナイロンなら、更にモタッと感じるので、もう少し軽いリグ立ての方がストレスないと思う。
シェイクするミドストロッドかと思いきや、ネコ、ダウンショット、ノーシンカー、小型プラグ等、意外となんでもいけちゃう。
吊るして、細かくシェイクを加えたい・・などは少し苦手かな。
23バンタム264L/Mに合わせるリール、ライン
【ヴァンフォード、23ヴァンキッシュ等】
ロッドが97gと軽く、取り回しも抜群なので、リールもそれについてくる上記2台がベストでしょうね。
僕は22ステラが好きなので、こっちをつけることもあるかもですが(笑)
ラインはPE0.8〜1、リーダーフロロ8〜12LB程度。
よほどタフなら5、6LBに落としてもいいかな。
23バンタム264L/Mを点数評価
【見た目】4点
シンプル・イズ・ベストを物語るようなロッド。
派手な装飾がなく、非常にシックでクラシック。
リールが引き立つようなロッドなので、できれば中級機以上を合わせたくなる。
【キャスティング】4.5点
274M+でそうだったように、しなやかなティップにルアーの重さが乗るので、軽いルアーでも気持ち良くリリース可能。
長さも短いので、振り抜きも楽です。
冒頭の動画を見ればよくわかると思います。
【操作性】4.5点
満点でいいのですが、繊細さが薄い分、マイナスしました。
まぁそれもこのロッドの性格なので、嫌いではないです。
【食い込み、乗りのよさ】5点
しなやかなティップから、急激に硬くなるようなテーパーではないので、乗りは非常にいいことがわかります。
抵抗が軽いルアーはティップ側が曲がり切ることもなく、バスが食っても曲がりしろが残っているため、食い込ませることができる印象。
ただ、柔らかく入るので、針がなまっていると乗らないことがあるかも?
【バーサタイル性】5点
3インチクラスのワームを扱いながらデスアダー6のミドストまでできるので、満点でいいでしょう。
気をつけないといけないのは、バルキーワームのオフセットフックをかけるような硬さはありません。投げられてもおすすめはしません。
今現在の印象だと使っても1/0クラスまでかな。
これはワームにも左右されるので、なんとも言えませんが。
23バンタム264L/Mの良くない点
・ごつめ
パワーロッドなのに、軽いルアーも綺麗に扱える。だけど、先は太め、全体的にゴツく感じます。
再三言ってる繊細さが少ないってことですね。
このロッドの性格でもあるのですが、苦手な人もいるだろうなと。
23バンタム264L/M【総合評価】
まさにバンタム274M+のライト版といった印象で、74だと長い場合や”M”が強すぎる場合などに活躍間違いなしです。
というか、全国的にみるとコチラの方が、活躍の場面は多いでしょうね。