シマノリールインプレ

ダメだ。良すぎる・・。【24ツインパワー 使用インプレ】

シマノから24ツインパワーが発売されました。

22ステラから続く、密巻き、ギア強度UP、ドラグ耐久性UPを引き継いだモデル。
22ステラを発売から使い倒してきましたが、信頼性、耐久性は折紙付き。その特性をそのまま入れてある24ツインパワーの性能はどの程度でしょうか。

22ステラ、20ツインパワー、24セルテートとの比較も含め、じっくりインプレします。

購入した番手は24ツインパワーC3000XG。

動画も作成しています。文字では伝わらない部分も多いので、ぜひこちらもどうぞ。

24ツインパワーのデザイン、ディテール


控えめなシルバーで統一されており、非常にまとまっている。

塊感があり、色を使っていた20ツインパワーよりも、力強さを感じる見た目になっています。スプールにあるツインパワーの表記も”TP”から”TWINPOWER”へ。
僕は圧倒的にこちらが好み。

ラインローラー部には金の差しが入っており、20ツインパワーの面影がある。
が、個人的にはなくてもよかったかな。

24ツインパワーの特徴ピックアップ

インフィニティループ(密巻き)、他


密巻き、ギア耐久性UP、ドラグ耐久性UPなど、22ステラから恩恵を受けており、性能の良さは間違いなし。

ライントラブル面で賛否両論の密巻きが搭載されるか、注目していましたが採用でしたね。
もしトラブルが気になるなら、ほんの少し、糸巻き量を減らすと安心感増しますよ。

アルミローター+金属ボディ(樹脂ハイブリッド)


これがツインパワーの強みの大部分を占めると言っても過言ではない。

重めの金属ローターを搭載することで、圧倒的な”ただ巻き力”を有します。
大口径ギア、金属ボディと相まって、安定した巻きは汎用リール中トップクラス。

抵抗大なルアー、深い場所の攻略、魚とのブレないファイトは24ツインパワーの得意領域。
同じ特性を持つ、22ステラで散々味わいました。

逆に感度の良さ、自重の軽さなどは低くなります。

また、20ツインパワーからアルミボディに一部、CI4+樹脂を採用したハイブリッドボディとなっている。
これも賛否が分かれるトピックであるが、ここが壊れたって話は聞いたことがない(笑)

24ツインパワーC3000XGを実際に使用して点数評価

【見た目、デザイン】5点


最高の一言。

落ち着いていて、大人なデザイン。
様々なロッドに合わせやすい色合い。

【巻き心地】5点


金属ローターの絶妙な慣性力、ギアの大きさが手伝って、極上の域。

22ステラと見分けられない人も多いと思うぐらい。

【剛性感】5点


こちらも圧倒的。
“巻き”から重厚感が伝わってくる。

【軽快感】4点


苦手分野ではあるが、同じ方向性で樹脂ローターの23ストラディックと比べると全然良い。
18ステラからの金属ローターは素晴らしく、意外と巻き出しの軽さも兼ね備える。

【価格とのバランス、コスパ】4.5点


税込み5万弱なので安くはないが、22ステラと変わらない使用感をこの価格で。と考えると安いだろう。

ただ、5万出すならあと2万頑張って、最高峰のステラを買えちゃうってのも悩ましいところ(笑)
ちなみによく比較される24セルテートの場合、上位の22イグジストとは特性が違うため、この問題は起こらない。

24ツインパワーの残念ポイント

22ステラの完全下位互換。

これです。

使用感は近いが、ベアリング数、ボディ構造等、全て劣っている。
オールアルミ製ボディ、密巻き非搭載、どちらかがあれば差別化できたのだが。

その代わり、金属ローター、密巻きのおかげで、下位の23ストラディックとは明確な差別化が実現されている。

24セルテートとの比較


同年に発売した24セルテート。

LT3000-XH、LT5000D-CXH、LT5000D-XHと、3番手を使っています。

その上で、24ツインパワーとは明確に役割が違います。

最大のポイントはローター。

24ツインパワーはアルミローターなのに対し、24セルテートはザイオン(樹脂)ローター。
強いボディは共通しているものの、ローターの慣性力が真逆です。

・パワーは24ツインパワー。

・繊細さ、感度は24セルテート。

僕の中では、これが結論です。

セルテートもモノコックボディ+大口径ギアで巻きは強いのだが、金属ローターの慣性力が+された24ツインパワーには劣ります。
逆に巻き出しの軽さや感度は24セルテートに軍配。

僕の使い分け箇条書きです↓(ショア限定)

【24ツインパワー】
・深い場所をやる(15m以深)
・潮が走る場所
・巻き抵抗が大きいルアー、早巻き
・ライトショアジギング
・ハードロック

【24セルテート】
・ストップ&ゴー
・感度優先
・抵抗が軽いルアー、スロー巻き
・流す釣り、ドリフト
・チニング
・バス釣り、ライトゲーム、渓流等(ボディも軽い方が尚向いてると思うが。)

こんな感じ。
ここに書いてないシーバスやサーフフラット、ヒラスズキ等は好みでいいと思う。
例えばシーバスプラグを使う場合、安定して巻いてきたい場合はツインパワーを使うし、流れや潮の変化、ルアーのアクションをダイレクトに感じたい場合はセルテートを使います。

24セルテートはローター特性がイグジスト、エアリティと同じなので、基本的にはそれらのリールを使うシーンが向いてると思う。
もちろん、ボディギアがゴツいのでステラやツインパワーを使うシーンでも活躍できるという、とても汎用性が高いモデルといえます。

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他リールとの比較(22ステラ、20ツインパワー)

22ステラ

上位互換。

ベアリング数やボディ構造が違う。

特にボディ、22ステラはオール金属で、摺動子ガイドが2本あり、フット+メインシャフト保持ボディ(TPはカバー側に付いている)と、最終的な巻きの安定と耐久性はステラなんだろうなと感じる。

またハンドルノブもホールド性が高く、独自のものとなっています。
パーツ注文すると3000-4000円近くかかってしまう・・。

使用感は酷似しているので、ここに価格差2万を出せるかどうかですが、

“検討するならステラにすべき”

と、思う。
頑張って買えるなら22ステラを推したい。

ステラからしか得られない成分がある。

マジで(笑)

20ツインパワー

18ステラ→22ステラで感じたように、”巻き性能”が飛躍的に向上している。

ツインパワーでも同じ印象を受けており、買い替えを検討してる方は是非オススメしたい。

が!

24ツインパワーには密巻きがある。
ここをどう捉えるかが問題。

僕は密巻き賛成派。

トラブル(※)ないし、キャストフィールは極上なので気に入ってます。
冒頭で書きましたが、心配なら最初はちょい少なめに巻くといいです。


22ステラを使っていて、

・サーフで向かい10m爆風、シンペン2時間ぶっ通し(超ふわ巻き状態)
・ライン溢れ気味で巻き過ぎた時(どんなリールでもトラブります)
・ドラグノブにラインがまたいでいたが、キャストで強引に直そうとしたときwにトラブルがあった。

それでも2年間で3回ぐらい。気になるほどでは全くないです。
ヒラスズキで10m以上の爆風を何度もやってますが、1回もトラブってません。

24ツインパワーの用途(ショア)

24セルテートの比較でも書いた通り、

・深い場所をやる(15m以深)
・潮が走る場所
・巻き抵抗が大きいルアー、早巻き
・ライトショアジギング
・ハードロック

このような用途では積極的に使っていきたい。
金属ボディ、金属ローターの恩恵が最大限活かせます。

24ツインパワーの総合評価

大満足。

最高峰22ステラに近いので、そもそも悪いわけがない。
また、24セルテートがエアドライブローターで低慣性を強化してきた為、使い分けが19セルテート、20ツインパワーの頃より明確化。
選択肢として迷いにくくなりました。

本記事と冒頭の動画が24ツインパワー導入の参考になれば幸いです!