22イグジストが発売されました。
定価が10万円を超えて話題となっていましたが、どのような使い心地なのか。
LT2500S-Hを購入して使用したので記事にしていきます。
動画でもアップしています。
この記事と合わせて見て頂くと、より分かりやすいです。
22イグジストのデザイン、ディテール
大幅にデザイン変更されました。
銀に統一されたボディにビスを表に出さない工夫。
曲線を基調とした流麗なデザインです。
22ステラはゴツゴツしたデザインでした。
2018年の両機を思い出すと、印象が逆になった。
番手を選ぶ際の注意(FCは存在せず)
今回のイグジストにはFC(フィネスカスタム)の設定がありません。
僕の選んだLT2500S-Hが全モデルのFC LT2500Sに相当します。自重もラインキャパも同じ。
18イグジストのノーマルLT2500が、今回のPC(パワーカスタム)にあたります。
22イグジストの特徴ピックアップ
エアドライブデザイン
HP見ると細かく書いてるんですが、要はバランスまで調整しながら軽くなりましたってこと。
モノコックボディより上側、ローター、ベール、スプール、シャフトをメインに据えた新設計。
18イグジストと重さは変わらないのに、持ち重り感が軽減されている。
実際に使ってみても実感できます。
巻き出し
エアドライブデザインローターの効果で「巻き」が変わりました。
巻き出しの軽さは明らかに向上。
ヴァンキッシュと良い勝負します。
質感の向上
デザインがそう思わせる部分もありますが、機能で言うと「巻き心地向上」「ベール音」の2つが合わさって、非常に上質な使用感になりました。
今までのドライなダイワの巻き心地とは全く違い、しっとりヌメヌメしたようなシマノっぽいテイストが入りました。
また、ベールを返す際にカチッという感触と共に音が出るようになり、ベールを操作することが楽しくなるような新感覚。
シマノはずっとコレですが、ダイワは超廉価モデルを除いてベールの音はなかったので新しい試みです。
新たなサービス
今回の22イグジストから手厚いアフターサービスがつくようです。
以下、ダイワHPから引用
① EXIST担当マイスターによるリールカウンセリング
② 年1回のオイルチェック無料サービス(クーポン発行後5年間)
③ 初回オーバーホール手数料無料サービス(クーポン発行後2年間)
上記を見た感じだと、今までと一緒で良いから22ステラと同価格ぐらいにしてよって思う。
22イグジストLT2500S-Hを実際に使用して点数評価
【見た目、デザイン】5点
非常に格好良くなったと思います。
ビスがなく、流麗なデザインは美しい。
新設計ローターのデザインも素晴らしいので、18イグジストの時のように下位機種も同じデザインなんじゃない?と思ってしまうような展開はしないで頂きたい。
今後注目です。
【巻き心地】5点
圧倒的に良くなった。
今までのダイワ機より格段に気持ちいいと感じる巻き心地。
【剛性感】4.5点
上記「質感の向上」の項目でも述べたが、かっちり感が上がりました。
18イグジストより間違いなく強いリールであると認識できる。
【軽快感】4.5点
エアドライブデザインによる前側の軽量化。持ち重りが軽減されたことによる恩恵は大きいです。
ただし、かっちり感が出た分、少し軽快感を失ったかなと。
音がならないベールも好きだった。
【価格とのバランス、コスパ】3点
普通。
点数を見て分かる通り、良いリールではあるが高いと感じる。
実売で約2万円の値上がりです。
使い込むほどに評価が変わるかもしれないが、(下述しますが特にシマノを使っていると)この値段は考えさせられる。
アフターサービスなども整えられる予定だが、どこまでの人が活用するのだろうか。
22イグジストの残念ポイント(FCを使ってた人限定の感覚かも)
シマノに寄りすぎた。
これに尽きる。
シマノっぽい使用感になった。
ドライで軽い巻き心地や音が出ない軽快なベール。
これらが好きだった。
更にハンドルの長さやハンドル軸からノブまでの長さが絶妙で、超繊細な巻きが出来たんです。
コンセプトが似ているイグジストとヴァンキッシュ。
Kのフィッシングちゃんねるを見て頂いている方はご存知かもしれないが、動画に出る頻度はイグジストの方が圧倒的に多かった。
それはヴァンキッシュにはない軽快さがあって、そちらの方が良いと思っていたからです。
22イグジストはヴァンキッシュに側に傾いたので、ダイワならではの感覚がなくなって残念です。
この手の質感はシマノでお腹いっぱい。
シマノを併用してる方ならわかると思うが、似た感覚のヴァンキッシュが半額で買えるので考えさせられてしまう。
これがコスパの項目で言いたかったことです。
他リールとの比較
18イグジスト
既に書いているが、FCモデルを使っていた方は繊細な感覚が削られるので要検討な気がします。
逆にノーマルモデルを使っていた方にはウェルカムなアップデートばかりかなと。
イメージしやすい部分、巻き心地、バランスと軽さ、ベールの質感、巻き出しの軽さと巻き心地・・全てが分かるレベルで向上しています。
19ヴァンキッシュ
18イグジストの時は巻き出しの軽さで優っていたが、今回22イグジストでほぼ同等に。しかも巻き心地もシマノっぽくなったことで、19ヴァンキッシュの上位互換感がある(もちろんダイワらしい使用感が混ざってますが)。
大きくイグジストが上回っている感覚はないので、ヴァンキッシュ2台の方がお得な気がする。
ヴァンキッシュからの乗り換えも検討する必要はないと感じる。
購入の際は番手やスプール径など規格の違いがあるので、そこは検討すべし。
2023年にはおそらく22ステラの機能を引き継いだヴァンキッシュが控えているので、待ったほうが良い気がする。
22イグジスト2500S-Hの用途
参考までに僕が想定している用途を紹介します。
ライトなロックフィッシュ、ブラックバス、エギング、ライトゲーム
ライトなロックフィッシュとエギングは22イグジストがベストかと感じますが、ブラックバスとライトゲームは18イグジストFCの使用感がマッチするかなという印象。
ただ、YOUTUBEを見た人が僕の使ってるリールを欲しくなった際、買えないという事態はなるべく避けたいので基本的には全て22イグジストでこなす予定です。
22イグジストの総合評価
質感が合わさったことで、新しいレベルのダイワリールになった。
が、値上がりした約2万円分の価値があるかというと素直に頷けない。
据え置きか、22ステラと同価格なら印象も違ったと思う。
また新しい使用感に伴い、軽快なFCがなくなったのが残念。