シマノから22バンタムが発売されましたね。
使用してきたので早速記事にします。
22バンタムは35mm径のMGLⅢスプールを搭載しており、シマノのヘビーバーサタイルど真ん中なリール。
競合はダイワのスティーズA、22ジリオンTW HDとなります。
動画もありますので、文字で伝わりきらない部分はこちらで。
18バンタムMGLは不遇だった?
個人的にそう思ってます。
・期待のハードルが高すぎた
当時なかったアルミボディ、ブラスギア、モノコックボディでユーザー側の期待が大きすぎたのか。ギアノイズが話題になった辺りから沈下が始まった気がする。
・スティーズAが強かった
2017年発売のスティーズAが優秀で、16lb100mというヘビーバーサタイルポジションを既に取られてた説。更にスプールも交換できたスティーズはシマノにはない利があった。
・19アンタレスの存在
発売翌年に19アンタレスが出たことにより、僕は使わなくなった。
16lb100mというバンタムのスペックが活かせる人はOK。
でも、どっちのスプールでもいいよって人は19アンタレス使うわな。
フロロ16LBでもキツめに巻けば80m以上は入るし、ヘビキャロしないなら琵琶湖でも十分使えることは身をもって実感済み。
ダイワのスティーズと違ってSVとMAG-Zのような差別化がなされてなく、SVSのヘビー系ってだけだったので、19アンタレスと被って食われてしまった印象。
22バンタムのディテール
見た目
マットなグレー、ガンメタって感じです。
ハンドル側は色分かれしており、ブレーキダイヤル部分は光沢あり。
ボディ素材、ギア素材
安定のフルアルミ、ブラスギア。
ラフな使用も全然OK。
スプールの重さ
14.5g。
ちなみに18バンタムは14.8g。
22バンタムの特徴ピックアップ
35mm MGLⅢスプール(ブレーキダイヤル6つ)
1番の特徴はここですね。
前作の18バンタムが34mmだったのに対し、35mmスプール。
更にナロー、軽量化のMGLⅢとなりました。
大口径化したことにより、喧嘩してしまっていた19アンタレスとも僅かながら差別化された。
更にレベルワインダーがスプールから遠ざかり、18バンタムと比べてキャストフィールも向上。
インフィニティドライブ
シマノの駆動系技術の1つ。
ドライブギアと噛み合っているピニオンギア。そのピニオンギアの支持をベアリングではなく、ピニオンの中を通るスプールシャフト軸で支持。
回転の抵抗がベアリングより少ないので、結果、負荷がかかっても軽く巻ける。
22バンタムはどんなルアーに向いてる?
ウエイト範囲は10g〜56g(2oz)となる。
PEラインを巻けば下限が7g付近まで落ちます。
アルミボディ、ブラスギアであるバンタムの巻きの良さを活かすなら、ミノー、クランク、バイブレーション、スイムジグなどの巻物系を使いたいところである。
22バンタムを実際に使用して点数評価
【見た目、デザイン】4点
前作のシルバーの方が、見た目の良さはあったと思う。箱もシルバーで統一されて、買ったときにテンション上がった。
もちろん今回も格好良いけどね。ちょっと、ブレーキダイヤル部分だけツルツルなのがなぁ。
【巻き心地】5点
19アンタレスやコンクエスト系には勝てないものの、最高点数で間違いなし。
めちゃくちゃ良いです。
【剛性感】5点
唯一のアルミコアソリッドボディは伊達じゃない。
【軽快感】3.5点
やはりコンパクトなのが活きてると思う。
キャスト等でパーミングし直した際に感じる軽快感は確かなもの。
【価格とのバランス、コスパ】5点
3万円でこの性能が手に入るなら十分すぎます。
22バンタムにPEライン
問題なく使用可能。
ブレーキダイヤルが4から6になって、1つ1つが小さくなったのでよりブレーキ力を落とすことができ、メタルジグの遠投等で力を発揮すると思います。
しかし、SVSはその特性上、マグやDCと違って少しだけですがバックラッシュと近いです。
飛距離を出そうとすればするほど、致命的な高切れを起こす可能性があるため、もし1台目のベイトPEをお考えならマグ系かDC系がおすすめです。
他リールとの比較
18バンタム
まさに正統進化。
ルアーの許容範囲を変化させずに大口径化し、飛距離や気持ち良さ(後半の伸び)の恩恵を受けている。
ただし少しノイジーだったのが気になる・・(詳しくはページ上部の動画で)
19アンタレス
35mmスプールで差別化はされたものの、ヘビーな立ち位置は似てるので、結局そんなに差はない印象。
糸巻き量でバチバチに用途が決まっている人はいいが、どっちでも出来ちゃう人は19アンタレスを選ぶべき。
もう1つ、19アンタレスにはXGがないので、そこはバンタムのメリット。
22ジリオンTW HD
バンタムよりキャストノイズがなく、更に設定も楽。
キャスト性能についてはバンタムを凌駕します。
しかし、巻き取りの性能は圧倒的にバンタム。
ジリオンXHの最大巻き取り量86cmに対し、バンタムXGは89cmと更に早い。
にも関わらず、安定かつスムーズ。
ジリオンは高負荷になるとコリコリした振動が出てしまう。
あとガッチリした感じ(いわゆる剛性感ってやつです)はバンタムです。
この性能差で、値段はジリオンの方が8,000円ほど高いです。
設定が楽でブレーキ特性上、バックラッシュしにくいことに8,000円の価値を感じるかだと思います。
個人的には1台のメイン機を考えてるなら22ジリオン、複数台を考えてるなら22バンタムのコスパが光るなと。
欠点
とにかくノイズが気になった。
個体差だろうか。
エントリークラスや、スコーピオン系等の2万円以下のリールでは普通だけど、まさかバンタムもこれとは・・(音の大きさはこれらより小さいですが)
18バンタムが大丈夫だっただけに残念。
22バンタムの総合評価
上述してますが、18バンタムからみて正統進化。
良くも悪くも驚きは少なかった。
18バンタムを使ってる人からすると非常に満足できる仕上がりになってます。