シマノリールインプレ

25アルデバランDC 徹底インプレ

今回はシマノから発売された25アルデバランDCを使ってきました。

前作の18アルデバランMGLから更に小口径化した30mmスプール搭載。更にDC化まで果たした25アルデバランDC。

はたして使用感は?

買ってきたので早速インプレしていきます。

動画もありますので、文字で伝わりきらない細かい使用感はこちらで。

25アルデバランDCのディテール

見た目


アルデバランBFSの顔。
サイドはDC化に合わせてあるので、全く同じではないが新鮮味は薄い。

ボディ素材


記載はないが、アルデバランMGLを引き継いでいるならフレームはマグネシウム、両サイドは樹脂(多分CI4?)。
ギアはジュラルミン。

スプールの重さ


14.2g

軽量ルアーを投げるには少々重い。

25アルデバランDCの特徴ピックアップ

DC化


遂にDC化されました。

昔から「アルデバランDCまだ?」「アルデバランにはDC不要」などとネットで議論されてきましたが、今回、満を持して搭載されました。

搭載されたのはI-DC5。

もちろん新世代のIDCで、ブレーキが効きすぎる、、なんて事は全くありません。
上位機種達に搭載されている4×8並みの細やかな調整を行ってくれます。

また、今まではラインごとにモードが分かれていましたが、今回のIDCから「L」「M」「H」と、ブレーキの強さごとに分けられました。

これにより、使用ラインでモードに左右される事なく、ルアーやキャストに応じて適切なブレーキが選択しやすくなった。

MGLⅣスプール30/19

最新のMGLⅣスプールだけでなく、前作から更に小径化した30/19の設定。
ラインのストックは8LB100mとなる。

30mmスプールとくれば、思い浮かぶのはスティーズCTですが、CTにようなフィネスな回転ではなく、33、34mmといったバーサタイルな方向の回転をします。

故に「フィネスをやれるライトバーサタイル」を期待していると、イメージから外れがちになります。

検討している方は「バーサタイル寄りなライトバーサタイル」のイメージをしていると、しっくりくると思う。

ややこしいですが(笑)

これが前作と据え置きの32mmスプールだったら、ややこしくなかったんですが、DC化によるスプール重量増加がそれを許してくれなかったと推察しています。

HPではライトソルトを推しているので、DC化はソルトへの対応策だったのでしょう。売上的にも。

25アルデバランDCはどんなルアーに向いてる?


5g〜20g。
7gをきると、重いスプールが邪魔をして「伸びなさ」「投げにくさ」を感じることが結構あります。30mmなのに。

PEを巻けば4g〜14g。
しっかりスイングする遠投が前提の数値となり、正確な近距離キャストを行う場合なら5gはほしいかも。
また、PEであれば14g以上も余裕だが、基本的に0.6〜1号が目安のため、キャスト切れのリスクが少ない14gまでを範囲とした。

25アルデバランDCを実際に使用して点数評価

【見た目、デザイン】4点


アルデバランBFSが格好いいので、このDCでも見た目の良さは健在。

【巻き心地】3.8点


巻き心地は良い。

が、5万円近い価格を考えると、この点数となった。

【剛性感】3.5点


自重150gなので、剛性感溢れるモデルではないのだが、十分ではある。

【軽快感】4点

当然、高得点。

しかし、上述のようにCTのようなフィネス寄りの回転ではないので、30mmというスペックから考えると、思った以上にもっさりしている。

【価格とのバランス、コスパ】3.5点


5万に迫る価格は高いと感じる。
詳細は下記の[欠点]の項目にて。

他リールとの比較

19スティーズCT、LTD

スティーズCTも同じく30mmのリールであるが、小口径らしい気持ちの良い回転をしてくれ、投げる前のイメージ通りに軽量ルアーをキャスティングできます。

対して、アルデバランDCは34mm等のバーサタイル寄りな回転なので、同じ30mmでも使用感に結構な乖離があります。

7g前後の小型ルアーは圧倒的にスティーズが投げやすいし伸びます。
逆に10gを超えてくると、アルデバランDCの方が投げやすいことも多い。

CTを検討に挙げるということは、軽量ルアーを意識しているでしょうから、糸巻き量が許すのであればCTをオススメしたい。

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欠点

14gオーバーのスプール重量。

DC化でスプールに必要な部品が増え、重量も増えてしまった。

これによって30mmという尖ったスペックながら、30mmっぽいルアーを投げると失速感があるという、なんとも言えない状態に。
PEを巻けば、ある程度改善されるものの、スプール単体の状態が重いので、7gを下回ると失速感が出るルアーも増える。

ソルト需要の取り込みはマストで、そのためのDC化。
スプール重量増大は32→30の小口径化で対処。
こんな流れだったのかと予想しています。

うーん。。

25アルデバランDCの総合評価

検討が難しいリール。小口径30mmの尖ったリールとしてではなく、SLX DC XTの更に下のルアーまで対応できる上位互換として検討するとしっくりくるかもしれない。