ダイワリールインプレ

【SVブースト解説付き】21スティーズリミテッドSV TW(スティーズLTD 1000H)を使ってみた感想【インプレ】

今回はダイワから発売された2021年の新製品「スティーズリミテッドSV TW」について書いていきます。

今季からダイワのベイトリールは、各性能の向上とそれの維持を目的としたハイパードライブデザイン(設計思想?)を採用しました。

・ハイパードライブデジギア
・ハイパーダブルサポート
・ハイパーアームドハウジング

この辺りがピックアップされてる部分かなと。

実際に使ってみると、しっかり16スティーズSVとの違いを感じました。

動画でもインプレしたので、公開したらリンクします。

スティーズリミテッドSV TWの特徴

ハイパードライブデザイン


冒頭に書いた部分ですが、具体的に感じる違いとしては・・

・力強い巻き、質(巻き心地と捉えてもいいかも)
・カタつきの軽減

この2つの要素が大きいです。
文章でみると質素ですが、使ってみるとアラ不思議。しっかり違いを体感できます。

また、現時点では未知数ですが、初期性能の維持にも一役買っているとのこと。

SVブーストスプール


やっぱりこれですね。

従来のSVスプールと違い、インダクトローターの挙動が2段階に変わりました。
これによって、キャスト直後の高回転時には強めのブレーキ、そして後半には弱めのブレーキに切り替えて、飛距離を伸ばす仕様に。
こうするためにパーツが色々追加され、自重が13gと前SVの11.3gより重くなってます。

キャストするとわかりますが、SVともマグZとも違うフィーリングの良いスプールであることがすぐにわかります。

SVブースト、多段インダクトローターの挙動の順番としてはこう・・
(下の写真はキャスト前の位置)

【1】
キャスト直後のスプール高回転時、遠心力でインダクトローターがバネ①、バネ②を縮ませてサイドプレート側(マグネット)に大きく入る。(写真でいうと上方向にローターが動く)
このとき、中間にある白いパーツも一緒に押し上げます。

【2】
高回転から少し回転が落ちると、縮んでいたバネ①が伸びて(写真の形に戻ろうとして)、白いパーツと一緒にインダクトローターをマグネットから離します。
(写真と同じ状態に戻る。バネ②とローターはまだ動いてます)

【3】
【2】で白いパーツと一緒にインダクトローターは下がったが、バネ②は縮んだままなので、ローターはマグネットの影響を薄く受ける。(弱いブレーキが掛かり、トラブルを防ぐ)
バネ②が縮んでいても、ローターが大きくマグネットに入らないのは、硬いバネ①が伸びていて白いパーツを押さえつけているので、それが邪魔でローターがマグネット側に行けないようになっているから。

【4】
着水間近、スプールの回転が更に落ちるとバネ②が伸びてきて、ローターは元の位置に戻る。

こんな感じかなぁと。

重要なのは【2】
バネ①は硬めなので、高回転が収まったらすぐに伸びて、ローターをマグネットから離します。
これにより、余分に強いブレーキがかかるのを防いでる。

従来のSVはバネ①とインダクトローターを邪魔する白いパーツがなかったので、ジワ〜っとブレーキが効き続けてたんだと思います。
ブーストも効き続けるんですが、白いパーツのおかげで過剰ブレーキにはならないって感じです。

違ったらごめん!!!!!!!!!

スティーズリミテッドSV TWを実際に使用して点数評価

【見た目、デザイン】4点


もともと格好良い16スティーズベースなので素晴らしい。
けどスティーズは黒のが似合う。

【巻き心地】4.3点


ハイパードライブデザインで良くなったけど、シマノには及ばない感じ。
十分良いですけどね。

【剛性感】3.8点


間違いなく旧型よりアップしております。
ダイワ特有?のかちゃかちゃを感じにくくなったので、質も向上してる。

【軽快感】4.5点


上で挙げたかちゃかちゃ感、僕はこれ嫌いじゃなくて、絶妙な軽快感を生み出してた印象なんです。ダイワらしさというか。
それが薄れたので-0.5しました。

【価格とのバランス、コスパ】3.5点


ハッキリ言ってここを重視するなら21ジリオンSV。

他リールとの比較

16スティーズSV TW


ボディは一緒ながら、巻き質の向上、SVブーストでキャスタビリティ向上と旧型が勝てるのは値段ぐらいか・・
10g以下のルアーの使用頻度が高い方はSVブーストに変えても大きな恩恵はないように感じました。
詳しくは冒頭の動画で解説しています。

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スティーズA TW


「14g以上の使用機会が多く、遠投を意識したシチュエーションか?」
上記に当てはまるのであれば、SVブーストではなく、マグZのAを検討すべきかなと思います。
詳しくは冒頭の動画で解説しています。

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スティーズCT SV TW


「10g以下の使用機会が多く、近距離を意識したシチュエーションか?」
上記に当てはまるのであれば、CTを検討すべきかなと思います。
こちらも詳しくは冒頭の動画で解説しています。

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スティーズリミテッドSV TWの総合評価

見た目が同じなので、あまりインパクトはないのですが、熟成された完成度のバーサタイル最強リールです。
21ジリオンSV含め、他のSVリールが追いつけない領域にあるので(スプールが別格)、16スティーズSV TWを持っていないのであれば、是非おすすめしたい。

また今後、SVブーストスプールが単体で発売されるなら、ジリオンのではなくスティーズのSVスプールを推します。