今回はシマノから発売された24カルカッタコンクエスト シャローエディションを使ってきました。
21カルコン100をベースに8LB100mの浅溝スプールを搭載した本モデル、PE使用を含めてインプレしていきます。
動画もありますので、文字で伝わりきらない細かい使用感はこちらで。
24カルカッタコンクエストSEのディテール
見た目
見た目はまんま21カルコン100なので、既に完成されていて安心感があります。
色は黒というより、濃いガンメタ。
ボディ素材、ギア素材
アルミ+ブラスギア。
もはやマナー。
スプールの重さ
13.9g。
ノーマルの21カルコン100は13.5g。
ただし、ラインを巻くとこれは逆転する。
24カルカッタコンクエストSEの特徴ピックアップ
ボディ
やはりここは外せないです。
カルコンDCに比べ、サイドカップ〜サムレストのラインが低くて段差を感じない。
これによって丸型とは思えないパーミングの良さに繋がっており、引いては”巻きの質”に直結してくる。
「たかがパーミング」ではないのだ!
33/19 8LB100m 浅溝スプール
ここが1番の注目ポイント。
浅溝になったことにより
・レスポンス向上
・(シーンによって)無駄糸の削減
・PE使用での多用途
これらを実感しました。
24カルカッタコンクエストSEはどんなルアーに向いてる?
フロロ12LBをフル近く(65m弱)巻いた場合、快適なルアーウエイトは6g弱〜17gあたり。
ボディ剛性的には17g以上も余裕なのだが、ラインストックの問題がある。
そもそも33/19とスプールが小さめ、かつ浅溝です。
大きめのルアーやぶっ飛ぶルアーだと高回転すぎたり、伸び感不足でマッチしにくい。
PE1号をフル近く巻いた場合、快適なルアーウエイトは5g弱〜17gあたり。
PEを巻くことで、ロングキャスト時、ライン不足の心配がなくなり、ソルトにおいての活躍が期待できます。
特に7〜14gのロングキャストは抜群で、33/19浅溝の回転ともマッチして、極上の遠投ができます。
フロロとルアー上限が17gで同じなのは、上記で述べたように33/19という小さめなスペックである為、伸び感やフィーリングが落ちてくるせいです。
14gを超えるあたりから、大口径リールと差が出てくるかなと。
僕がPEで運用するなら、17g以下をメインとするようなシーンで使います。
当然、キャパに不足はないので、状況によって17g以上を使用するのは全く問題なし。
24カルカッタコンクエストSEを実際に使用して点数評価
【見た目、デザイン】5点
見た目通りの濃いガンメタ仕様。
ボディの目新しさはないが、元々良かった21カルコン100ベースなので最高得点。
【巻き心地】5点
カルコンといえばの巻き感です。
21カルコン100と比較すると、100はラインストック量が多いので、「重いものが回っている」感が若干ある。巻きが重いという意味ではなく、良い意味で重厚な感じがします。
好みの問題。
【剛性感】5点
重さ、巻き、クラッチの動き、全てから剛性を感じることができる。
【軽快感】4点
浅溝の恩恵で、この重さにしては軽快な方。
キャスト時の軽やかな回転が軽快さを感じさせてくれます。
【価格とのバランス、コスパ】2.5点
モノとしては最高なのだが、やはり活用シーンが少ない。
活かしきれる人には最高のリールとなるだろう。
また、21カルコン100とスプール互換があるので、「スプールだけでいっか」となってしまうことも多いだろう。
他リールとの比較
21カルカッタコンクエスト100
違いはスプールのラインストック量。
24カルコンは8LB100m。
21カルコンは12LB100m。
フロロ使用での比較では、
遠距離は7g〜以下
中〜近距離は9g〜以下
おおよそですが、こんな感じ。
遠距離は力の入れ具合で、対応できてしまう。
もちろん、SEの方が軽い力で飛ぶ。
そして、SEのレスポンスが活きてくるのはやはり中距離〜近距離。
ルアーにもよるが、9gを下回ると顕著に出てきます。
また、フィーリングには違いがあり、24カルコンSEにはしっかり高回転感があります。
フィーリングだけでいえば、21カルコンの静かで落ち着いた回転の方が好みかな。
スプールの互換性はあるので、21カルコン所有の人はスプール購入の検討材料にしてほしい。
欠点
21カルコンボディの浅溝版だとわかっていることなので、欠点らしいものはなし。
この浅溝をどう使うかを塾考したいところ。
強いていうなら、21カルコンとスプール互換があること。
パーツ注文で21カルコンをSE化できてしまう。
もはや、黒いことしかメリットがない(笑)
24カルカッタコンクエストSEの総合評価
用途が合う人には最高のリールとなる。
21カルコン100のボディは既にお墨付きなので、浅溝スプールの用途にハマる人は是非導入すべきリール。