今回は22SLX DC XTのインプレです。
スプール33/21という絶妙なサイズに加え、I-DC5が搭載された本機。
じっくりみていきましょう。
動画もありますので、文字で伝わりきらない部分はこちらで。
22SLX DC XTのディテール
見た目
SLX BFSやスコーピオンBFSに似てますが、微妙に違って差別化されたボディ。
そこにSLXの特徴であるブルーを差し色にして仕上げられている。
ボディ素材、ギア素材
情報はないが、定番であるフレームアルミ、サイドが樹脂。
メインギアはジュラルミンマイクロモジュールかなぁ。
スプールの重さ
16.8g。
総重量だけが基準ではないですが、なかなかいい線いってます。
22SLX DC XTの特徴ピックアップ
33/21mm設定のスプール×I-DC5
径33/幅21mmスプールにラインキャパ14lb90mの組み合わせです。
コンクエストDCも同じですね。
このスプールとブレーキが実に素晴らしい。
正直、コンクDCと変わらないし、何だったらボディがロープロである22SLX DC XTの方が使いやすいまであります。しかも、レベルワインダーがカルコンより遠い位置にあるので、フィーリングもカルコン超えてない…?
(ボディ剛性や巻きは圧っ倒的にコンク)
更にギア比もノーマル、HG、XGと選べて隙がありません。
近場のピン打ちや軽量ルアーの遠投でも活躍してくれ、小規模フィールドやタフコンディションで出番が多いスプール設定だろう。
上記のスプールに加えてIDC5が良い仕事をしてくれます。
「Wモード」ではバックラッシュ知らず。
コンクDCと同様にキャスト後半で音がピュイーんと変化します。
動画見ればわかります(笑)
4×8DCには細かいブレーキ調整で敵わないものの、安心感と高いパフォーマンスを両立したものがこれです。
軽量ルアー遠投やカバーでの低弾道キャストにもストレスなく対応してくれる。
文句なしの良さ。
ギア比
上で触れたようにギア比展開がノーマル、HG、XGとあって素敵。
各々に合わせたギア比を選択できます。
スプール径が小さい&ナローなので、特に遠投での糸巻き量変化が大きいです。
ギア比選びの際は考慮してください。
※遠投すると糸が減ってスプール直径が小さくなり、これを回転させて巻き取るので、”糸が少ない遠く”と”糸を巻き取ってきた手前”では、ハンドル一回転における巻き量が変化します。
22SLX DC XTはどんなルアーに向いてる?
快適なウエイト範囲は6g〜20g程度。
もちろん、この上も余裕で対応可能。太糸巻けば2ozクラスのビッグベイトだって問題ないです。
また下限は、中〜遠距離キャストだけなら5g切ってもいけちゃう程です。
14g〜の使用頻度が多いのであれば、これよりも34mmや35mmスプールである19アンタレス、20メタニウム、22バンタム、21スコーピオンDCなどが好ましい。
後半の伸びやフィーリングが向上します。
22SLX DC XTを実際に使用して点数評価
【見た目、デザイン】3.5点
上からのフォルムは好きなのだが、横や斜め上から見ると普通になってしまう(笑)
【キャスト】5点
非の打ち所がない。
ルアーウエイトが増してくると快適性がなくなっていく。でもそういう性格のスプールなので問題なし。
【巻き心地】4点
もちろん、上位機種に比べると負けちゃうんだが、予想以上によかった!
【剛性感】4点
この項目も予想以上。
スプールの回転が軽すぎると使用感で華奢になりがち。それがほとんどない。
やはりこのスプールとI-DC5は素晴らしい。
【軽快感】5点
どう考えても満点。
コンパクトなボディに軽快な回転のスプール。
最近の軽量ロッドに乗せて、片手でバシバシ打ち込みたくなります。
【価格とのバランス、コスパ】5点
安い!って機種ではないですが、この性能なら一切文句はございません。
むしろこっちが堺の本社行って、お礼言いたいレベル。
他リールとの比較
21アルファスSV TW
僕が絶賛するダイワの隠れた?超名機である21アルファスSV TW。
22SLX DC XTと比べると更にワンランク下のウエイトをカバーできます。
スプールの回転も明らかに軽いので、5〜10g弱を重視する人、シビアな精度が要求されるボートなどはこちらがいい。
更にアルファスの良いところは、軽いスプール回転を持っていながら、重いルアーを投げてもフィーリングが落ちにくいところにあります。
が。
やはり物理的にスプールが大きい22SLX DC XTの方が、12g〜のフィーリングはよろしい。
22SLX DC XTの総合評価
ここまで素晴らしいとオススメするしかない。
SLX兄弟である20SLX DCが霞んでしまうほどの出来栄えに敬礼。
この性能でこの価格は反則。