ダイワリールインプレ

【22ジリオンTW HD】ダイワトップクラスの使用感【インプレ】

今回はダイワから発売された22ジリオンHD TWを使ってきたのでインプレします。
8.1:1の速い方のギア比を選択しました。

ボディは21ジリオンSV TWベースだと推測できますが、スプールが大きく異なります。
今回採用されているのは、径34/幅24のMAG-Z BOOSTスプール。
この22ジリオンTW HDで初搭載されるスプールなので楽しみにしていました!

動画もありますので、文字で伝わりきらない部分はこちらで。

22ジリオンTW HDのディテール

見た目

非常に格好いいです。

2トーンなんですが、サムレストがマット、他が艶ブラックです。どちらか1色だとすぐに飽きがきそうなので、良いバランスだと感じました。

ボディ素材、ギア素材


HD(ヘビーデューティ)らしく、ブラスギアにフルアルミボディ。
これで200gは最高です。

スプールの重さ


約14.8g。
同じMAZ-BOOSTでもスティーズHLCの16.5gと比べると軽量です。
スティーズの方は径が36mmなので当然ですが。

22ジリオンTW HDの特徴ピックアップ

MAG-Z BOOSTスプール(34/24)


なんと言ってもコレでしょう。

スティーズHLCのMAG-Zスプールとは別物です。

HLC(ハイパーロングキャスト)の味付けではなく、誰が使ってもトラブルが少なく、かつ飛距離を出せるようなブレーキセッティングになってます。

要因

大きな要因は恐らくバネの硬さの違い。

SVも含め、ブーストスプールはインダクトローターの動きが多段化されてます。
バネの数も1つ増えており、それぞの硬さがブレーキの味付けに大きく影響。

スプール回転の遠心力でバネは縮んで、インダクトローターをマグネット側に送り込む
(遠心力でせり上がるパーツによって縮んでます)

スプール回転が落ち着いて、バネが元に戻ろうとするとインダクトローターがマグネット側から抜け始め、ブレーキが抜けて飛距離が伸びる。

これが基本的な仕組み。(このバネが2本になったのがブースト)

HLCはこのバネの反発力がかなり強い。
イコール、すぐにインダクトローターがマグネットから抜けてブレーキが弱くなります。
バックラッシュしやすい代わりに、制御できれば最高の飛距離を得られます。

22ジリオンTW HDのバネはHLCよりも柔らかく、ブレーキが残りやすいです。
最高の飛距離では負けるもののトラブルレス性能が上がっており、飛距離と上手くバランスされているというわけです。

これが最高の使い心地でした!

ブーストについて更に詳しく見たい方は下記の記事をどうぞ

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100mmハンドル、ラウンドノブ

旧ジリオンTW HDからですが、超ロングハンドルです。
速いギアでの巻き重りを軽減できます。

個人的には長すぎて使いにくいのですが、最近はバリアルハンドル等の100mmクラスを使ってビッグベイトをやってる人も多い。
これを考えると純正で100mmが装備されてるのは案外いいのかも。

22ジリオンTW HDはどんなルアーに向いてる?


旧ジリオンTW HDは36mm幅広スプールだったので、それに比べると確実に広い。

10g程度〜ジョイクロマグナムクラスまでは楽勝でしょう。
それ以上はラインキャパの問題あり。

非常にバーサタイルで、スティーズAのブーストなしMAG-Zスプールより伸びる。
上位互換と言ってもいい。

22ジリオンTW HDを実際に使用して点数評価

【見た目、デザイン】4.5点


ブラックレーベルに合わせたのですが、専用なの?ってぐらいマッチ。
2トーンブラックも好みです。

【巻き心地】4点


申し分ないのですが、早巻きでカリカリ感があったので少しマイナス。
詳しくはページ上部の動画で。

【剛性感】4.5点


34mmであって、ボディも軽い200g。
実際に感じる剛性は少し控えめ。

釣り場で感じる感覚のことなので、実際の強さ(剛性)とは異なります。

【軽快感】4点


上記の剛性感が高いと、もっさりしてこっちが下がりがち。
強くて小口径スプールのリールは、剛性感と軽快感のバランスが見事なことが多い。

19アンタレスとかもそうです。

【価格とのバランス、コスパ】5点


4万円を切るので、個人的にはコスパ◉。

性能の良いスプールを強いボディで長く使えます。

シーバスにはどう?


最高です。

14g以上のルアーであれば、スピニングと変わらないレベルの飛距離を叩き出してくれます。
MAG-Z BOOSTとPEラインの相性も悪くない。トラブルが非常に少ないです。

標準のロングハンドル、ラウンドノブも大きなシーバスを流れや障害物から引き剥がすのに絶対に役立ちます。

シーバスではアンタレスDCMDを使用していますが、それにはない軽快感があります。
軽く降っただけでスプールがよく回り、飛距離が稼げます。
これはアンタレスDCMDの大口径スプールにはない良さです。

ただし、、

14gを下回るルアーは飛距離でスピニングに完封されますので、14g以上での運用をお勧めします。

他リールとの比較

スティーズA TW HLC

スティーズHLCはスプール径が36mmなので、扱いやすいルアーの下限がジリオンHDより少し上です。
14g以上がお勧め。

その上で比較するなら、やはりもう1歩の飛距離(キャストの気持ち良さも)はスティーズが上です。

代わりにブレーキ調整の難易度が少し高めなので、ルアーローテが少ない人や一箇所で粘る人はスティーズが向いてるでしょう。

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21ジリオンSV TW

見た目は色違いで一緒だけど、中身は全然別物です。

ゴツい仕様と安定した飛距離のHDに対し、SVは軽いルアーへの対応力(7〜10g辺り)と圧倒的なトラブルレス性能。

どちらを選ぶかは、釣りのスタイルによって変わってきます。

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最大の欠点


個人差あるかもしれませんが、ネオプレン手袋履いてるとブレーキが勝手に強くなりますw

あなたもそうなるかもしれません・・

22ジリオンTW HDの総合評価


大満足の1台。
何度も言いますが、スプールは完全にスティーズAの上位互換。

ハンドル周りで好みが分かれそうなので、そこがクリアできるなら超オススメの1台といえます。

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