シマノから発売された23カルカッタコンクエストMD。
早速購入して試したのでインプレを書いていきます。
23カルカッタコンクエストMDは超大口径スプールに新型ボディを搭載した堅牢なベイトリールです。バス釣り、シーバスでのビッグベイト、ショアジギングなどにピッタリのモデルとなります。
買った番手は23カルカッタコンクエストMD300XGLH。
動画も作っています。細かな使用感についてはこちらの方がわかりやすいです!
23カルカッタコンクエストMDのディテール
見た目
伝統のアルミ削り出しで、堅牢性と美しさを兼ね備えたボディ。
ボディ素材、ギア素材
アルミボディにブラスギア。もはやマナーだよね!!
スプールの重さ
28g。
43/22なので、仕方ないところでしょう。
ちなみに同じスペックのスコーピオンMDは29g。
23カルカッタコンクエストMDの特徴ピックアップ
堅牢ボディと43mm超巨大スプール
径43mm、幅22mmの超大口径スプール。
スコーピオンMDにはない設定である400番に関しては、幅30.5mmという化け物仕様w
300/400ともに、完全に大型ルアー、大型魚にターゲットを絞った設定となる。
バス、シーバスならビッグベイト〜ジャイアントベイト、他はショアジギングやオフショアジギング、キャスティング等で活躍する。
ボディ剛性もスコーピオンMDを余裕で上回り、ビッグゲームに相応しい仕様。
超高速ギア比、ロングハンドル標準搭載
これは前作のカルコン300/400ではなかった仕様。
どうしてもソルトの釣りでは、速さが必要になるシーンが多く、前作のギア比では追いつかない状況も多々あっただろう。
それに対し、今回のカルコンMDにはXG設定があり、最大糸巻き量101cmを誇る。
僕の使うシーンに当てはめるならショアジギ。
ダイビングペンシルをダイブさせた後、ラインを回収するのだが、ここで巻き取り量が少ないとリズムが合わない。ハンドルを巻くのが忙しすぎるのだ。
ジグのしゃくりもそうで、リズムが合わないとうまくしゃくれません。
ベイトリールは遠投するとスプールが痩せて、最大糸巻き量が顕著に落ちるので、大口径スプールと高速ギアは強力な味方です。
23カルコンMDはこれだけで価値がある。
そして100mm越えのロングハンドル搭載モデルが選べます!
ロックショア、オフショア乗り合いでのゴリ巻きにはなくてはならないハンドルです。
ラウンドビッグノブで、指3本ホールドができるので言うことなし!!
レベルワインダー連動
多少の駆動音は仕方ない。
極太リーダーを巻き込んだ後の抜けや、高負荷でのドラグワークをスムーズに行うための機構となる。
逆転させるためのギアが搭載されているので、軽いルアーや小さいルアーだと、それが僅かな抵抗になり、飛距離やフィーリングが落ちがち。
SVS MD TUNE
マグネットブレーキ搭載でSVSとのツインブレーキ仕様。
SVSで一旦、設定を決めてからマグネットで微調整することとなります。
このクラスのリールだと使用するルアー幅も限られてくるので、1度SVSのセッティングを決めれば、あとはルアーチェンジもマグネットで十分な調整幅がある。
利便性でタトゥーラ300/400のマグネットだけには及ばないが、スコーピオンMDよりは簡易的となった。
そしてこのMDブレーキ、独特の癖があり、ブレーキが強め。
空気抵抗があり、そもそも飛距離に限界がある大型ルアーを安心して飛ばすことができる。
更に大口径スプールなので、ブレーキが強いからといって飛距離に不満が出るわけではない。
逆に上述したように、軽いルアーや小さいルアーだとレベルワインダー抵抗も相まって、あまり気持ち良くなかった。
23カルカッタコンクエストMDはどんなルアーに向いてる?
快適なウエイト範囲は30g〜となる。
ラインを工夫すれば、上はいくらでもいけるぐらいのポテンシャル。流石に超巨大ジャイアントベイトには400が欲しいが。
何度も書いているが、ブレーキ含む仕様に癖があるので、軽いルアーや空気抵抗の小さいメタルジグなどより、大きなプラグやワームの方が向きである。
23カルカッタコンクエストMDを実際に使用して点数評価
【見た目、デザイン】5点
重厚、重厚、重厚なデザイン。
男心をくすぐられるような見た目です。
【キャスト】4点
レベルワインダー連動があるのでフィーリングは落ちるが、大きなプラグの安定感、安心感は秀逸。
【巻き心地】4点
巻き心地はノーマル200等には少し劣る。
もちろん、巻き心地はいいですよ!
【剛性感】5点
満点以外なし。
巻いたときのブレなさも全リール中、トップクラス。
【軽快感】1.5点
当然ながら、軽快感はありません(笑)
300ながらコンパクトパーミングなので0.5増やしました。
【価格とのバランス、コスパ】4.5点
そもそも選択肢が少ないジャンルの中で、ビッグルアー全般を高次元でこなしつつ、質感も抜群。
メンテナンスしながら長く使いたいモデル。
他リールとの比較
スコーピオンMD300XG
スコーピオンMDがカルコンMDに勝る大きな点は、小さいルアーや空気抵抗が少ないルアーへの対応力。
レベルワインダー連動機構がないので、その抵抗がない。
そしてブレーキを弱くできるので、メタルジグなどの最終的な飛距離はこちら。
が、大きいルアーのトラブルレスと飛距離、圧倒的な堅牢性はカルコンMDに軍配。
タトゥーラ300/400
所有しているのが400なので、キャスティング性能は比較しにくいが、ボディや巻き取りの完成度はカルコンMD。
キャスティングはマグブレーキのみのタトゥーラの方が物理的に楽である。
参考に下記動画をどうぞ。
欠点
信じられないぐらいスプールが出しにくい。
イコール、メンテしにくい。
冒頭の動画を見て頂ければよくわかるが、スプールを押さえる黒いカバーが本当に取りづらいです。
23カルカッタコンクエストMDの総合評価
大型ルアーのトラブルレス性と他が追随できないような堅牢性は唯一無二の存在です。更に今回XGがあるので、改造することなくソルトシーンに投入できます。
僕はショアジギロッドにつけて、磯へ持ち込む予定です。