今回はシマノ21カルカッタコンクエスト200/201のインプレです。
僕が購入したのは21カルカッタコンクエスト200HGです。
抜群の剛性と巻き心地、そして所有感を満たしてくれる2021年全体で見ても最高の1台です。(2021年に発売されたベイトリールはほぼ全て購入してます)
動画もありますので、文字で伝わりきらない部分はこちらで。
21カルカッタコンクエスト200/201のディテール
見た目
14カルコンから一新された新型ボディ。
あんまり見た目変わってないですけど。
ボディ素材、ギア素材
ご安心ください。
アルミ削り出しにブラスギアです。これ以上ないぐらいの屈強さです。
スプールの重さ
38mmスプールで16.5g。
ベアリング込み。
21カルカッタコンクエスト200/201の特徴ピックアップ
新型ボディ
パーミングしてみると一目瞭然!
超コンパクトに握ることができます。
ただ、これは21カルコンの100ほどの驚きはないです。(すごいけどね)
なぜ・・?
おそらくですが、14カルコン、15カルコンの100はスプール系は36mm、21カルコンのスプール径は33mm。
マイナス3mm
対して200は14カルコンが40mm、21カルコンが38mm。
マイナス2mmです。
その関係でボディの小さくなる幅が100の方が大きかったのでは?と勝手に推測してます。
とはいえ、200でも物凄く小さく感じることができますので、14カルコンや19カルコンDCをお持ちの方は試してみてほしい。
メンテナンス性の悪化
以前のモデルはギアボックスへのアクセスが容易でした。
リールフット側にギアボックスの蓋がついてます。ビスで止めてあり、それを外すだけでギアのグリスアップができました。
今回それができなくなった・・
MGLⅢスプール(38/21)
アンタレスDCMDや19カルコンDC200では実現しなかったナロースプールを装備。
メリットは従来の38mm/22mmスプールより軽い力で、同じ飛距離を出せるところ。
これは遠投でなく、近距離やミドルキャストでの話です。弾速も早く、低弾道で伸びる。
21アンタレスDCのようなスプール幅19mmにしなかったのは、38mmの大口径で19mmにすると深溝になりすぎてフルキャスト時のライン目減りがひどくなるからだと思ってます。
太糸を巻けば巻くほど酷くなりますからね。
ただ、幅21mmで留めたおかげでライン目減りは気にならず。
巻き取り(インフィニティドライブ、ノブ)
オフショア用のベイトリールには搭載されていたインフィニティドライブが21カルコンにもつきました。
ピニオンギア(スプール側)を支えていたベアリング。これの代わりにピニオンギアを貫通しているスプールシャフトとピニオン内側の接触で支えてあります。
出典:シマノ公式HP
回転抵抗が少なくなる=軽く巻ける(大きな変化ではないですが)
加えて大きめのノブがついてます。
いつも言ってますが、ハンドルとノブでリールの印象はガラッと変わります。
繊細な釣りには小さいノブ、力強く巻きたい釣りには大きいノブをつけるべきです。
単純に巻きの釣りには大きなノブがいいかというと、そうではなくて抵抗の弱いミノーやシャッドを扱うなら小さいノブがいいと思いますし、ワーミングでもゴリ巻きするなら大きなノブが良いと思います。
要はやりたい釣りやリールの性格にマッチしたノブがちゃんと付いてる?ってことです。
この21カルコン200は、19カルコンDC200より大きなノブになってます。
DCより更にリールの性格にマッチしたノブが付きました。
これより大きいと万人ウケしなくなりそうなギリギリのライン。素晴らしいです。
巻き心地
あえて上の項目と分けました。
僕のリール動画は箱出しで何も手を加えない状態で使ってインプレしています。
その上で
21カルコン200/201の巻き心地は頂点と言っていい。
シマノだけじゃなく、他全てのベイトリールをねじ伏せる程の巻き心地。
箱出しで21カルコン200を超えられるリールがあるなら教えてほしい。
正直ない、と思う。
カルコンDC、19アンタレス、21アンタレスDC、そして21カルコンの100。
これらよりも上です。
100よりも良い。特にHGは断然200。
頂点の巻き心地を体験するならこのリール以外はありません。
巻き心地 is マネーである。
どんなルアーに向いてる?
快適に扱えるルアーウエイトの最低ラインは12、13gだと思ってもらっていい。巻くラインを減らしたり、ロッドの変更、軽いPEを巻くことで下限を広げる事は可能であるが、一般的な限界は12、13g辺りではないかと。
やはりボディとスプール系を活かすなら、重めのルアーを使いたい。14g以上なら最高の使用感を発揮してくれるはず。
ハンドルノブも力を入れやすい為、あまり抵抗の薄いミノーやシャッドテール、I字ルアーなどはノー感じになりやすいかも。リールが強すぎる。
HGのラインナップもあるため、早い巻き取りを必要とするワーミングにも問題なく対応できる。
琵琶湖で使うようなデカいワームのテキサス、フリーリグはもちろん、ヘビキャロやヘビダンでも活躍します。
38/21スプールは素晴らしい飛距離を叩き出せます。
21カルカッタコンクエスト200/201を実際に使用して点数評価
【見た目、デザイン】5点
14カルコンから洗練されました。
段差が少なくなって、より円いシルエットに近づきました。
角張った部分もあり、力強い印象もあります。
クラシック感が少し戻ったけど、古臭く感じにくいデザインでイイね!
【巻き心地】5点
上で書いてますが、全てのベイトリールを上回る。
キングオブ巻き心地。
巻き心地 is マネー。
【剛性感】5点
得意分野ですからね。
文句なしです。
【軽快感】3.5点
ボディが重くてもっさりするかと思いきや、投げた瞬間に結構な軽快感。
間違いなくMGLⅢの恩恵。
【価格とのバランス、コスパ】4.5点
実売4万円台は決して高くない。
最高の巻き性能がありつつ、頑丈で長持ち。
更に5年以上はモデルチェンジしなさそうで、最新モデルをたっっぷり楽しめることを考えると、4万円ならむしろ安い。
しっかりメンテナンスして長く使いたいモデル。
他リールとの比較
19カルカッタコンクエストDC200/201
比較されてる方も多いかと思いますが、検討される際の僕が考える判断基準を下記に記載します。
【20カルコンDC200/201が向いてる人】
・なるべくトラブりたくない
・SVSは設定がめんどい
【21カルコン200/201が向いてる人】
・新型ボディに魅力を感じる
・巻きに拘りたい
これらを基準に多く当てはまる方を選ぶと後悔しにくいと思います。
あとはページ上部の動画を参考にして頂ければより深く落とし込めるかなと。
18アンタレスDCMD
こちらも
・なるべくトラブりたくない
・SVSは設定がめんどい
これを重視するなら選んで問題なしです。
更にパーミングが低い、巻き取り速度がカルコンより早いというメリットがあります。
また、ソルト使用予定の方も多いと思いますが、あまりベイトリールを使ったことがないのであればDCMDがおすすめです。
PEを使うとSVSはキャスト時に無重力感があるので、ブレーキの効き具合が判断しにくく、慣れてないと緩められると思って調整したらバックラッシュ・・なんてこともあり得ます。
その点、DCはある程度勝手にブレーキ調整してくれるので、明らかにトラブルは少ない。
21カルカッタコンクエスト200/201の総合評価
21カルコン100同様、こちらも買って損なしのモデル。
特に巻き心地は特筆すべきものがあるので、是非味わってほしいです。
店頭で巻くだけでは分かりません。
ルアーをつけて巻いてみてください。
絶対に気づきます。