シマノのエントリー価格ロッド、23バスワンXT+が発売されました。
166Mというバーサタイル番手を購入してみたのですが、大変素晴らしいロッドでした。
そこで、別の番手も試してみたくなり、今回は166MHを試してみます。
動画でのレビューはこちら。
23バスワンXT+166MHのスペック確認
全長(m):1.98
継数(本):2
仕舞寸法(cm):102
自重(g):125
先径(mm):1.7
適合ルアー(g):10~30
適合ジグ(g):
適合ラインPE(号)MAX4
最大ドラグ:
リールシート位置(mm)):
先は166M(先径1.8)より細いです。
23バスワンXT+166MHの特徴
価格と性能のバランス
166Mのときと同様ですが、本当に1万円以下とは思えない使用感。
まるで1つ前のエクスプライドぐらいありそうである。
そこにCI4+リールシートがついて8,000台は破格でしょう。
2ピース
今は2ピースにネガな部分は基本ないので、持ち運びに便利でしかない。
23バスワンXT+166MHの使用感と使えるルアー
使用感
166M同様、低価格帯にありがちな芯がなくモタつく感じが全くない。
素早く振り抜くことができ、キャスト感も良いです。
エントリー機種でありながら、上位機種をイメージできる。
以前のバスワンXTはそのルートから切り離され気味だった印象なので、ものすごい進化です。(以前はゾディアスからだった。)
シマノバスロッドは特殊な番手等を除き、上位機種にいくほど23バスワンXT+の使用感が研ぎ澄まされていく感じ。
曲がりを損なわず、シャープさが増し、捩れ潰れへの耐久性が増していきます。
ちなみにポイズン系はシャープさが上がっていきますが、バンタムやワールドシャウラは少し”しなやかさ”に振ってある印象です。(表現が難しいのですが、アルティマもよく曲がります。ややこしい笑)
この進化のレール上にちゃんと乗せてもらえた23バスワンXT+は超優秀。
これを触ることで、上位ロッドのイメージが湧きやすい。
もっというと、しっくりこなければ上位機種もしっくりこない可能性がある。
で!
この166MHはかなりMに寄った仕上がりだと感じます。
良く言えば超器用。
悪く言えば強さが足りない。
バット以外のパワー感がMに近く、実際に竿を見ても違いがわからないほど太さも似てます。
テーパーは166Mがレギュラー、166MHがレギュラーファーストなので、そこはしっかり違います。
レギュラーでティップにしなやかさがないM、ファーストでティップがしなやかなMH。
よって、使用できるルアーもMに超似てます。
そこまで求めるなって感じですが、しっかりめのMHが欲しい人には合わないです。
使えるルアー
下限10gだが、もっと下の7gぐらいまでいけます。
硬めの印象だったMと比べると、人を選ばないMHかも。
上は非常に広く、範囲外だけど1.5ozクラスまで対応可能。(操作感は飛距離やルアーによる。)
2ozもよっこらしょで投げられるが、その後が柔らかすぎて上手くいきません。
ストライクゾーンは10g〜21gぐらい。
個人的にはもう少し、しっかりした強さがほしかった。
23バスワンXT+166MHに合わせるリール、ライン
【スプール径34mmのリールがオススメ】
ラインキャパのある32〜35mmの17バスワンXT、バスライズ、20メタニウム、22バンタム、SLX MGL、SLX DC XT等。
大口径リールも合わなくはないが、166という長さを考えると、小技を使うシーンや近距離キャストも多くなると思うので、大口径リールよりも中口径?が向き。
ラインはナイロン、フロロの14〜20ぐらいがど真ん中。
フィールドやルアーによって使い分ける。
23バスワンXT+166MHを点数評価
【見た目】4点
この価格で、デザインもいい。グレー基調のグリップや金の差し色も素晴らしい。
ただ、バスワンリールカラーなので、他のリールと合わせにくいのがキズ。
【キャスティング】5点
しなやかめなので、軽いルアーでも気持ちよく飛ばせます。
【操作性】4.5点
しなやかめではあるが、シマノらしいテイストはもちろん健在。
パツッとしていて、シャープな操作感がある。
ただし、抵抗が大きいルアーの操作はしなやかなティップが吸収して、少しやりにくさを感じる。好みの問題かも。
【食い込み、乗りのよさ】4点
ワイヤーベイト向きかなと思うが、プラグも問題なし!
巻くプラグが小さければ、気持ちよさはあります。
ただ、先が細いので、やはり操作の方に長けてる印象。
【バーサタイル性】5点
Mに近い感覚があるので、Mパワーのルアー範囲が扱えて、更に上はMを超える。
超バーサタイルど真ん中と言われるMを凌いでしまっている(笑)
23バスワンXT+166MHの良くない点
・M寄り
ここですね。
もう少し、しっかり強めファーストテーパーだったらなぁ。
ただそうなると驚異的な許容範囲が狭まるからなぁ。
23バスワンXT+166MH【総合評価】
述べてきた通り、強烈な許容範囲の広さ。
印象は166M/MH。こんな感じである。
しっかりしたMHが欲しい人にはお勧めできないが、オカッパリで1本持ち歩く人などには、Mよりむしろこっちの方が都合良い場合も多々あるだろう。