今回はシマノ21カルカッタコンクエスト100/101のインプレです。
2021年、シマノから発売されたベイトリールは最高飛距離を叩き出す21アンタレスDCやコスパ重視のDCである21スコーピオンDC等。
その中でも、1番印象良かったのがこの21カルカッタコンクエスト100/101。
ローギアもハイギアも購入して違いを確認したので、記事にしてみます。
検討してる方は是非読んでみてください。
動画も作成済み。
文字では伝えきれない部分も多数含まれますので、こちらもどうぞ。
現在YOUTUBEで1番見られている21カルコンの動画になっています。
21カルカッタコンクエスト100/101のディテール
見た目
旧型の14カルコンからあまり変わってないように見えますが、新型のボディになってます。
14カルコンは昔に手放したので、旧型ボディベースの20カルコンDC100との比較写真です。
ボディ素材、ギア素材
お決まりのアルミ削り出し、真鍮ギア(ブラスギア)の超高剛性。「巻き」や「強さ」に拘ったおじさん達をニヤつかせる質感を有してます。
サイドプレートはまるで小さな金庫の扉みたいです(笑)
スプールの重さ
33mmスプールで13.5g。
ベアリング込み。
21カルカッタコンクエスト100/101の特徴ピックアップ
新型ボディ
ここが21カルコン100で1番の魅力ポイント。
神ボディ確定
旧型を使っていないとわからないかもしれませんが、使ってる人はわかるはず。
異常に小さい
しかも小さいだけじゃなく、パーミングがバッチリ決まる。
“小ささ”
これは旧型である14カルコンの巨大スプール径(36mm)を削ったおかげかなと。
DCは14カルコンベースですので、スプールは33mmであるもののボディが大きかった。
今回は新設計のボディですので最初から33mmの径に合わせて作られてます。当然、36mmに合わせたボディより小さくなるわけです。
“パーミング”
過去最高のパーミング性能を有してます。
小さくなったのはもちろんですが、親指が接触するサイドプレート上と中央サムバーの段差が少なくなっているので、手へのおさまり感が格段に良くなってます。
↓カルコンDC(14カルコンボディベース)の左右の段差がいかに大きかったかわかります。
上記の理由からコンパクトにキッチリ握り込むことで、抵抗の大きいルアーを巻いた時に力を込めやすかったり、高さからくる疲れも軽減できます。
14カルコンの時も「Sコンパクトボディで左右非対称です!パーミング側が小さくなりました!!」って宣伝されてたんですが、今回の驚きは14の時を遥かに凌駕します。
もう一回言っときますね。
最高のボディです
デメリットも・・
14カルコンやDCはギアボックスが外から見える設計になっています。
そこはビスで止められているだけなので、ギアへのグリス注入が圧倒的に容易でした。
それがなくなりました・・
MGLⅢスプール(33/19)
かゆいところに手が届く33/19のスプール。
カルコンDC100の幅21mmよりも更にナロー化されてます。
メリットは「立ち上がりの向上」
これにより近距離での伸びが期待できたり、軽いテイクバックでも十分な飛距離を稼ぐことができます。
デメリットは「糸の目減りと遠投」
19アンタレスのナロースプールのときから言ってきてますが、他の幅22mmスプールのリールと違って、遠くに投げれば投げるほどスプールが痩せます。深溝だから。
これによって巻きのリズムに(他より大きな)変化が生まれます。遠くでは巻きが軽いのに近くに来ると重くなる現象。
どんなベイトリールにも起こりますが、ナロースプールは特に顕著。
ですが、、
慣れます(笑)
手が勝手にアジャストしますので、僕は特に問題視してません。
遠投性に関しては1/2oz以上のルアーで少し不足を感じます。
スプール径の問題なので、これを重視するなら19アンタレスの方がオススメ。
使えないわけでは全くないです。2ozとかでも全然OK。
逆に7g〜12gぐらいの遠投は素晴らしい飛距離です。
下限は5g付近。
上限は2oz付近。
ストライクゾーンは7〜14g辺りです。
巻き取り(インフィニティドライブ)
オフショア用のベイトリールには搭載されていたインフィニティドライブが21カルコンにもつきました。
ピニオンギア(スプール側)を支えていたベアリング。これの代わりにピニオンギアを貫通しているスプールシャフトとピニオン内側の接触で支えてあります。
出典:シマノ公式HP
回転抵抗が少なくなる=軽く巻ける
確かに実感できますが、大きな変化ではないので過度な期待はなしで。
21カルカッタコンクエスト100/101を実際に使用して点数評価
【見た目、デザイン】5点
今回の21カルコンは14カルコンよりサムレスト部分の段差が小さくなくなったので、見た目的にも非常に美しいです。
【巻き心地】5点
最上級です。
強いて言うならHGは少しギア感あります。19アンタレスのノーマルギアにシルキーさで負けるかもしれない。
【剛性感】5点
塊(カタマリ)。
現場からは以上です。
【軽快感】4点
ボディが重いのでもっさりはするんですが、キャストした瞬間に忘れてしまうほど軽快なキャストフィールがあります。
それがこのリールの軽快感を底上げしてます。
【価格とのバランス、コスパ】4.5点
金属ボディで長く使え、パーミングや巻き心地も最高、しっかり用途を定めれば抜群の威力を発揮するスプール。
次のモデルチェンジまでおそらく5年以上はかかるので、それを考えると実売4万円台は間違いなく良コスパといえます。
ローギアとハイギア(HG)どっち買う?
ここは好みなので「絶対こっち!」とかはないんですが、両方購入した上で気になった点は以下の通りです。参考にどうぞ。
ハイギア
少しギアのザラ感がある。(個体差の可能性あり)
ローギア
巻きが強い上にギア比も遅いので、抵抗が弱いルアーは少し感度がぼやける。
巻きが良すぎる故の問題。
他リールとの比較
20カルカッタコンクエストDC100/101
名前の通り、DC搭載モデル。
比較されてる方も多いかと思いますが、検討される際の僕が考える判断基準を下記に記載します。
【20カルコンDC100/101が向いてる人】
・遠投することも結構ある
・なるべくトラブりたくない
・SVSは設定がめんどい
【21カルコン100/101が向いてる人】
・近距離の伸びが欲しい
・新型ボディに魅力を感じる
・巻きに拘りたい
これらを基準に多く当てはまる方を選ぶと後悔しにくいと思います。
あとはページ上部の動画を参考にして頂ければより深く落とし込めるかなと。
19アンタレス
19アンタレスのスプール径は34mm。
やはり汎用性はこちらの方が高いです。
1/2oz以上のルアーも頻繁に使うようであれば19アンタレスを候補に入れるべきです。
間違いなく遠投性能が高い、かつフィーリングも良くなります。
カルコンが得意の近距離もルアーウエイトが1/2ozもあれば19アンタレスでも全く引けを取らないレベル。19アンタレスもMGLⅢですからね。
21カルカッタコンクエスト100/101の総合評価
正直、2021年のリール新製品の中で1番驚いたモデル。ボディが変わることによって、巻きそのものが変わります。
他リールと比較しているなら、上記で紹介してる記事や「Kのフィッシングちゃんねる」で紹介している動画をご参考にどうぞ。
これ単体で検討してるならすぐに買ってください。絶対に!!!